1998 Fiscal Year Annual Research Report
着心地評価のための被服間隙量測定および動作に伴う変化予測
Project/Area Number |
10480017
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Research Institution | Otsuma Women's University |
Principal Investigator |
松山 容子 大妻女子大学, 家政学部, 教授 (70129211)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高部 啓子 大妻女子大学, 短期大学部・家政学部, 教授 (00206872)
|
Keywords | アパレル製品の評価 / 被服間隙量 / 三次元計測 / 着用感 / 官能評価 / 被服圧 / 動作 |
Research Abstract |
被服間隙量は運動機能と被服内気候の両面から衣服の着用感評価に関わる。本研究では被服間隙量測定の手法を開発し、運動機能との関わりを主として検討し、各種アパレル製品の着用感評価の実用手法へ結びつけようとしている。本年度分の研究としては、現在のところ最も信頼性が高いと考えられる非接触3次元計測システム「VOXELAN」と解析ソフト「3D-Rugle」を使用し、円筒状下衣を例とした被服間隙量測定およびそのデータ解析ソフトの整備を行い、被服一般の間隙量測定のための基礎的かつ共通な問題の検討や条件整備を行った。具体的には、成人女子用下衣(タイトスカート)を例とし、腰囲90cmの成人女子人台の装着し、人台の中心を計測基準点に合わせて設置した静止状態において計測した。この条件下では、各種設計法の違い(型紙の違い)による間隙量(cm^2)分布の差異や、ゆるみ量水準を変化させた場合の間隙量(cm^2)の変化が、2面計測オプションで把握可能であり再現性にも優れていることが確認された。しかし対象衣服の体積が大きい場合やドレープのある場合には、4面以上の張り合わせが必要で、その場合には現有測定器およびソフトの適用で新たな検討を要することが明らかになった。さらに動作による間隙量変化の把握には生体またはこれに代わるダミー等での測定を行うが、本年度の予備的計測では、生体による測定の再現性は限られたものとなった。 一方、被服の着用感と間隙量の関係を官能評価と被服圧の両面から追求しようとしているが、本年度は新規に購入した被服圧測定システムによる予備的計測とデータ解析を行い、また評価動作と部位の検討を行った。
|