1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10480026
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
田村 晃一 青山学院大学, 文学部, 教授 (30082613)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 信行 青山学院大学, 文学部, 助教授 (00178980)
大貫 静夫 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (70169184)
宇田川 洋 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (50107520)
二宮 修治 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (30107718)
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Keywords | 渤海 / ロシア / 沿海州 / 靺鞨 / 土製品 / 金属器 / 材質分析 / 蛍光X線分析 |
Research Abstract |
本年度は田村の手元にある沿海州出土の渤海関係資料,土器と瓦の材質分析を主として行い,あわせて,次年度に行う予定の国内出土の金属器の所有者についての協力依頼をおこなった。また沿海州に行って.資料の状況についてブリーフィングを受けた。さらにそれだけでは十分でないと思われたので,ロシア側の研究協力者の代表である極東大学のシャクフノフ教授を12月に日本に招待し,同教授に貴重な資料の持参を依頼し,その資料についての説明を受け,その場で材質の測定を行なった。 測定した資料は土器・瓦など約20点にのぼる。そのほかシャクフノフ教授持参の三彩片や,青銅器片の蛍光X線分析なども行なった。また田村が研究代表者である国際学術研究の関係で日本に招待した極東研究所のニキーチン研究員の持参したチェルニチボ遺跡出土の青銅製帯金具についても蛍光X線分析を行なった。 田村と宇田川は9月に北海道枝幸の目梨泊遺跡,余市の大川遺跡などで,また清水と大貫は11月に秋田市の秋田城,五城目町や青森八戸などで,それぞれ次年度の分析予定資料についての予備調査をおこない,次年度の分析についての協力を依頼した。 さらに清水と二宮は9月にロシア沿海州に行き,出土資料についてブリーフィングを受けた。 各資料の分析結果は,次年度にまとめて報告する。
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