2000 Fiscal Year Annual Research Report
万人のための「地球と生命」博物館学習プログラムの開発-障害者も活用できる博物館-
Project/Area Number |
10480032
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Research Institution | Kanagawa Prefectural Museum of Cultural History |
Principal Investigator |
小出 良幸 神奈川県立歴史博物館, 学芸部, 主任研究員 (50211230)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 浩之 神奈川県立歴史博物館, 学芸部, 技師(学芸員) (60261195)
広谷 浩子 神奈川県立歴史博物館, 学芸部, 主任学芸員 (10205099)
平田 大二 神奈川県立歴史博物館, 学芸部, 主任学芸員 (70132917)
佐藤 武宏 神奈川県立歴史博物館, 学芸部, 技師(学芸員) (30280796)
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Keywords | 博物館学習プログラム / 障害者 / 地球と生命 / デジタル博物館 / インターネット |
Research Abstract |
1ニューメディアの開発 障害者を含め多くの人々に活用できるメディアを用いた方法を開発した。メディアとしてコンピューターで利用できるものとした。コンピューター用いた学習は、使用者の能力やスピードに合わせて各種の活用が可能である。単に学ぶためのソフトとせず、様々な活用の可能性のあるものとした。学習素材として「地球のからくり」と「神奈川の大地」(両者とも写真と説明のセットが約300点)のデータベースを構築して、インターネットとCD-ROMで公開した。 2学習プログラムのケーススタディ 前年度までに作成した学習プログラムの素案に基づいて、学習プログラムは2つの方法を用いたケーススタディをおこなった。データベースを用いた学習プログラムと健常者と障害者と一緒にした学習プログラムの2つを平行しておこなった。 (1)ニューメディアを用いた学習プログラムの開発 前年度までに開発した「地球のからくり」と「神奈川の大地」データベースを用いた学習プログラムを、障害者が個人で独習できるようにした。データベースは障害者やさまざまな階層の人にモニターになってもらい、使用方法の改良をおこなった。最終的に、インターネットでの公開と配布可能なCD-ROMの形態でまとめた。 (2)障害者と健常者の共同観察会 障害者と健常者の合同の野外観察会をおこなった。実行日は、雨で肢体障害者は参加できなかったが、視覚障害者が参加でき、そこから生まれたコミュニケーションの手法や説明のしかたを経験として、学習プログラムに組み込んだ。
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[Publications] 小出良幸: "自然史学の重要性と現代自然哲学の必要性"地学教育. 53・4. 141-158 (2000)
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[Publications] 小出良幸: "自然史における情報科学とメディア"神奈川県立博物館研究報告(自然科学). 30(印刷中). (2001)
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[Publications] 平田大二: "視覚障害者と健常者とによる触覚を用いた岩石の観察.30."神奈川県立博物館研究報告(自然科学). 30(印刷中). (2001)
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[Publications] 新井田秀一: "視覚障害者と健常者における聴覚と環境認識の関係"神奈川県立博物館研究報告(自然科学). 30(印刷中). (2001)
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[Publications] 山下浩之: "触覚による化石の形態認識"神奈川県立博物館研究報告(自然科学). 30(印刷中). (2001)
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[Publications] 小出良幸: "かながわの自然図鑑(1)岩石・鉱物・地層"有隣堂. 144 (2000)