1999 Fiscal Year Annual Research Report
日本語音声指導のための日本語及び諸言語の実験音声学的対照研究
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10480047
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
栗原 豪彦 北海道大学, 言語文化部, 教授 (40000608)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野沢 俊敬 北海道大学, 言語文化部, 教授 (60113601)
山田 吉二郎 北海道大学, 言語文化部, 教授 (40091516)
竹中 のぞみ 北海道大学, 言語文化部, 助教授 (20227044)
菅 泰雄 北海学園大学, 人文学部, 教授 (30154438)
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Keywords | サウンドスペクトログラフ / フォルマント構造 / 基本周波数 / LPCスペクトロ包絡 / Voice-Onset Time(VOT) / 母語の干渉(転移) / 分節音と韻律的特徴 / F1-F2相関 |
Research Abstract |
本年も共通の「音声調査票」等を使い音声資料の収録を継続しながら、分析作業に入っている。非母語話者インフォーマントは、いずれの言語でも中級、上級レベルの話者がほとんどで、かな文字や基本単語が読める基本条件を満たす初級レベルのものを増やす必要がある。2年度にわたる研究を通じて、分節音と韻律特性に関する研究テーマのうち、分担者の担当する言語に特有のものと共通のテーマとなりうるものに整理している。昨年9月には第一回日本語音声教育方法研究会において、とくに中国語との対照分析について、類似の分析用ハードとソフトを使っている研究者と分析手法と問題点の情報交換をすることができた。作業は、大学院新設の仕事が急増し、全体に遅れぎみで成果の公表も遅れているが、英語の母語話者資料のうち、母音分析の一部を公刊できた。その他の言語についても鋭意取り組んでいるが、韓国語話者のデータ収集では、出身地により条件をそろえる問題と無アクセントの韓国語話者の日本語アクセントとイントネーションへの北海道方言の干渉を調査している。中国語話者では、日本語の拗音の習得にかかわるデータを分析中である。フランス語話者では、語頭の子音/r/及び/h/の聴覚印象と音響音声学的データの対応と二重母音と長母音の調音の対照を行っている。またロシア語では、習得の困難な母音と子音、及びイントネーションの分析を行っているところである。分析手法については、なお音声分析ソフト開発者などから情報を得て、問題点の解決に努めている。個人のクセと母語の移転を判別する方法とフォルマント周波数構成と対応する音韻の同定とその表記についてもより妥当な方法を検討中である。
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Research Products
(1 results)