1998 Fiscal Year Annual Research Report
負荷拡散型ネットワーク・スーパーコンピューティングに関する研究
Project/Area Number |
10480059
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
富田 眞治 京都大学, 情報学研究科, 教授 (40026323)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五島 正裕 京都大学, 情報学研究科, 助手 (90283639)
森 眞一郎 京都大学, 情報学研究科, 助教授 (20243058)
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Keywords | 負荷分散 / 計算機クラスタ / ネットワーク・コンピューティング / 分散共有メモリ / 分散オペレーティングシステム / キャッシュ / メモリ管理 / 化想化 |
Research Abstract |
本年は,ネットワークスーパーコンピュータ環境としての分散システム「Comupter Colony」を構成するためのオペレーティングシステムColoniaおよび通信ハードウェアの開発を行った.Coloniaでは分散共有メモリシステムに適した並列アクティビティとしてミッション・ユニットモデルを採用する.実際に稼働するColoniaの,デバイスドライバなど低レベルな部分を開発するとともに,カーネル開発のためのハードウェアエミュレーション環境を構築し,その上でColoniaカーネルの開発に着手した.特に,本年はColonyを形成するそれぞれの計算機のリアルタイム応答性を損なわずに資源の有効利用を図る,チケットベースのスケジューリングアルゴリズムの研究を行った. ハードウェア面では,共有メモリによる通信をベースとした並列処理を行うために,キャッシュコヒーレントな共有メモリを実現する通信ハードウェアの設計を行った.高集積高速FPGAを用いてプロセッサバスに接続しFibreChannelを用いた高速ネットワークとのインタフェースを行う.また,超並列計算機JUMP-1プロジェクトで開発した,メモリ管理専用プロセッサを通信ボードとみたて,この通信ボード上で共有メモリ環境をプロセッサに提供するための共有メモリ管理プログラムの開発を行った.また,この開発のために当該プロセッサをターゲットとしてGNUCコンパイラの移植を行った.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Shin-ya Goto: "Optimized Code Generation for Heterogeneus Computing Environment using Parallelizing Compiler TINPAR" Proc.Int.Conf.on Parallel Architectures and Compiler Techniques. 426-433 (1998)
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[Publications] 山本 孝伸: "超並列計算機JUMP-1のクラスタの実装及び予備的性能評価" 情処研報 98-ARC-130. 7-12 (1998)
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[Publications] 秤谷 雅史: "超並列計算機JUNP-1における分散共有メモリ管理の実装とその評価" 情処研報 98-ARC-130. 1-6 (1998)
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[Publications] 五島 正裕: "Dual-Flow:制御駆動とデータ駆動を融合したプロセッサーアーキテクチャ" 情処研報 98-ARC-130. 115-120 (1998)
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[Publications] 吉谷 直樹: "ボリュームレンダリング専用並列計算機ReVolver/C40の性能評価" 情処研報. (1999)
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[Publications] 森 眞一郎: "並列計算機アーキテクトからみた計算機クラスタ" 情報処理. Vol.39 No.11. 46-50 (1998)