1998 Fiscal Year Annual Research Report
ファジイ連想記憶を技術要素としたマルチメデアデータベースの研究
Project/Area Number |
10480079
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Research Institution | Muroran Institute of Technology |
Principal Investigator |
鈴木 幸司 室蘭工業大学, 工学部, 助教授 (00179269)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐賀 聡人 室蘭工業大学, 工学部, 助教授 (90270793)
田中 和之 室蘭工業大学, 工学部, 助教授 (80217017)
前田 純治 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (00002311)
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Keywords | 連想記憶 / ファジー集合 / データベース / マルチメデア |
Research Abstract |
本研究課題では,マルチメデアデータベースを作成するための基盤技術となるファジー連想記憶システムを研究した。ファジー連想記憶を実現するために,(1)連想記憶に記憶する情報を入力された情報からファジー集合で表現する方法を研究した。記憶するためのパターンは,複数の画素で表現される。本研究では,画素値が2値で表現される場合について表現法を研究した。その結果,画素の2値としての出現頻度にしたがってメンバーシップ関数を決定する方法を考案した。従って,入力された情報は,ファジー集合に変換されて,連想記憶に記憶される。 次に連想記憶を実現するためには,(2)入力された情報から記憶されたファジー情報を読み出すルールを見いだす必要がある。本研究では,記憶されたファジーパターンに対応するファジー出力パターンを作成し,入力されたパターンとファジー出力パターンからマンダニの推論によって,記憶されたパターンを読み出すアルゴリズムを見いだした。さらに,本研究では,(3)記憶から想起されたパターンがファジー集合で表現されているため,クリスプ集合に変換する必要がある.重心法に基づいてファジーパターンをクリスプパターンに変換するアルゴリズムを提案した。 提案したファジー連想記憶を評価するために従来の連想記憶と比較を行った。その結果,提棄した方法は,パターンの特徴をとらえてパターンを想起することができた。また,雑音の対する信頼性も高いことが示された。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Yukinori Suzuki: "An Associoctive Memory System with Fuzzy Numbers" 情報処理学会論文誌. 40・1. 374-377 (1999)
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[Publications] Junj Maeda: "Segmentation of Natural Images Using Anisotropic diffusion and Linking of Boundary Edges" Pattern Recognition. 31・12. 1993-1999 (1998)
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[Publications] 田中和之: "統計力学的手法をもとにした画像修復" 日本物理学会誌. 54・1. 25-33 (1999)