1999 Fiscal Year Annual Research Report
利用知識と業務プロセスに基づくホワイトカラーの分析技法と専門的利用業務への適用
Project/Area Number |
10480087
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
伊藤 謙治 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (80159871)
|
Keywords | ホワイトカラー / 利用知識 / 業務プロセス / 業務分析 / ホワイトカラー生産性 / 専門的技術業務 / 分析ツール / 知識有効度 |
Research Abstract |
本研究,ホワイトカラーの業務分析の方法論,ならびにそれをサポートするツールを構築することを目的とする.ことによりような機能を包含するものである.本研究では,これらの方法論とサポート・ツールを利用して,ホワイトカラー職種の中でも特に,設計や開発,生産技術,生産管理業務といった専門的技術職を対象に業務分析を実施し,業務設計・改善といった生産性向上を支援していくものである.このような研究目的に対して,今年度の研究成果としていられた知見は以下に記す通りである. (1)担当者とのインタビューに基づき業務プロセスと利用知識のデータを獲得するサポートを行い,これをわかりやすい形にモデル化し,このモデルにより業務設計・改善等に結び付くような,いくつかの分析機能を付加したホワイトカラー業務分析ソフトウェアを開発した. (2)上記の業務分析支援ツールの効果を検証するために,製造設備の設計業務,ならびに生産管理を対象に業務分析を実施した.また,このツールの利用による業務分析とは別に,業務中の情報利用といった異なる観点からも,業務分析を支援する方法論を提出し,その適用としてホワイトカラー業務ではないが,新幹線の運転手といった,知識を必要とする類似の業務を対象に分析を行った. (3)ある大企業の全部門を対象に,すべてのホワイトカラー職種に対する生産性阻害の要因を,質問票を用いたアンケート調査により明らかにした.ここでは特に,ホワイトカラー業務に対する時間的な効率と業務の質に対する影響を解明し,生産性阻害要因との関係を考察している.
|
-
[Publications] Kenji Itoh: "Adaptation to Technological Change for senior White Collar Workers"Arbete & Halsa. 2. 186-192 (1997)
-
[Publications] Kenji Itoh: "Analysis for White Collar Work on Basis of Job-required Knowledge and Job Flow"Proceedings of the International Conference on TQM and Human Factors. 1. 409-0414 (1999)
-
[Publications] Kenji Itoh: "A Frame work for Analyzing Job-relevant Knowledge for White Collar Employees"Techical Report,Dept.IE & Management,TIT. 99-3. (1999)
-
[Publications] 伊藤 謙治: "高齢ホワイトカラーの活性化と業務評価"日本経営工学会平成10年度秋季研究大会予稿集. 21-28 (1998)
-
[Publications] Kenji Itoh: "Effects of Job Redesign for Senior Employees in Japanese Factories"Proceedins of the 99 Japan-Korea Joint Conference on Ergonomics. 44-49 (1999)
-
[Publications] 伊藤 謙治: "ホワイトカラーの生産性をどう測るか"経営研究所. (1997)
-
[Publications] 圓川 隆夫: "ホワイトカラーの生産性と高齢化対策"労働時報. 579. 16-19 (1996)
-
[Publications] Hirotaka Aoki: "Analysis of Cognitive Attitudes to Commercial Films on Basis of Eye Tracking Data"Proceedings of the 14th Triennial Congress of the International Ergonomic Association. (to appear). (2000)
-
[Publications] 伊藤 謙治: "高度成熟社会の人間工学"日料技連出版社. 365 (1997)
-
[Publications] 伊藤 謙治: "人間工学ハンドブック"朝倉書店(印刷中). (2000)