1998 Fiscal Year Annual Research Report
代謝型グルタミン酸受容体は細胞外カルシウムによって活性化される。:その構造基盤と生理的意義の解明
Project/Area Number |
10480233
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute for Neuroscience |
Principal Investigator |
久保 義弘 (財)東京都神経科学総合研究所, 神経生理学研究部門, 副参事研究員 (80211887)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三輪 昭子 (財)東京都神経科学総合研究所, 病態心理生理, 主事研究員 (60142155)
岡戸 晴生 (財)東京都神経科学総合研究所, 病態神経生理, 主任研究員 (60221842)
宮下 知之 (財)東京都神経科学総合研究所, 神経生理, 主事研究員 (70270668)
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Keywords | metabotropic / glutamate / recceptor / calcium / sensing |
Research Abstract |
今年度は以下の成果を得た。 1. mG1uR1が,細胞外Ca^<2+>によって活性化されることの意義のin vitro発現系(卵母細胞遺伝子導入培養細胞)での解析 (1-1) 培養細胞系においても,グルタミン酸投与時と同様,細胞外Ca^<2+>投与によっても細胞内Ca^<2+>濃度の上昇が起こることを確認した。 (1-2) 種々の細胞外Ca^<2+>濃度下の定常状態での,細胞内Ca^<2+>濃度は,上昇していないが,cAMPレベルが上昇していることを観察した。 (1-3) グルタミン酸応答に対する細胞外Ca^<2+>の作用を解析した結果、Ca^<2+>の存在は,グルタミン酸応答の持続時間を延長するという知見を得た。 2. mGluR1のグルタミン酸および細胞外Ca^<2+>による活性化の構造基盤の解明 (1) mGluRファミリーのうち,mGluR1および3型はCa^<2+>を感知すること,2型は感知しないことを既に観察し,さらにキメラ分子の作成により、Ca^<2+>感知の有無を決定しているのが,N端の長い細胞内領域にあることを確認した。 (2-2) 点変異法により(1)のドメイン中の細胞外Ca^2+感知にcriticalなアミノ酸残基が,Ser166(mGluR1)であることを同定した。この結果、Ca^2+感知のできない,グルタミン酸の受容体としての機能しか持たないmGluR1変異体(S166D)や、Ca^<2+>を感知するmGluR2変異体(D146S)を実験に供することができるようになった。
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Research Products
(1 results)