日本型歴史的人物系図情報データベースシステム構築の研究

1999 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 10551013
• Research Institution: National Institute of Japanese Literature
• Principal Investigator: 相田 満 国文学研究資料館, 研究情報部, 助手 (00249921)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 山田 哲好 国文学研究資料館, 史料館, 助教授 (70220390) ; 中村 康夫 国文学研究資料館, 研究情報部, 助教授 (60144680) ; 北村 啓子 国文学研究資料館, 研究情報部, 助手 (60204913) ; 永村 眞 日本女子大学, 文学部, 教授 (40107470)
• Keywords: データベース / 共有化 / 系図

Research Abstract

(1)試行検索システムの構築
前年度に策定したデータ定義にもとづいて、系図データベースの試行検索システムを開発した。系図の表示についてはXMLにより親子5世代にわたる親・子・兄弟関係を表示できるようにし、それぞれの人物名をクリックすると、詳細表示が行なえるようにした。また、人物に関する情報から逆に系図にたどれるようにする検索系や、内容を分類して、没年や履歴事項などの分類化された情報からも検索が行なえるようにした。
(2)氏族情報の整理
人物データの上位概念である氏姓データの整理を行なった。本データベースに搭載される人物データには、藤原氏のように重層的かつ階層的な構造を有する氏姓が少なくない。これらのデータについても、系統表示が行なえるかどうかの検討を行なった。しかしながら、その情報を各人物データとしてマージするには、さらなるデータのブラッシュアップが必要なため、とりあえずその前段階として、データの再ブラッシュアップを進めることとした。
(3)データの整備・ブラッシュアップ
現時点において各人物データに記載される情報に使用される文字種は、原史料に記述される字体を尊重してなされたものであるため、必ずしも漢字情報が整理されたものではない。そのため、それらを通行の字体に統一するため、新たに提示された国語審議会の表外字基準も念頭に入れて、漢字情報の縮約テーブルの整備を行なった。また、原本に記載される字体の再点検を行ない、UCS日本語面を以てしても表示不可能なものについても、今昔文字鏡番号を付したり、文字組み合わせ方による外字表示法を試みるなど、マーキングを施してゲタ文字をなくすことを行なった。