1998 Fiscal Year Annual Research Report
テキスト・データ分析新手法と結合したシミュレーション・システムの開発
Project/Area Number |
10552001
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山影 進 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10115959)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
並木 誠 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (90242023)
服部 正太 構造計画研究所, 創造工学部, 部長
野中 尚人 学習院大学, 法学部, 教授 (90264697)
浦野 起央 日本大学, 法学部, 教授 (80059146)
田中 明彦 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (30163497)
|
Keywords | シミュレーション / テキストファイル / エージェント.ベースト |
Research Abstract |
今年度は初年度なので既存シミュレーション・ソフトウェアの批判的検討を2つの面から行った。ひとつは、昨年度終了した基盤研究(展開)の成果を批判的に取り上げた。具体的には田中が代表として開発したテキスト・データ分析新手法であるコンテント・アナライザーと山影が代表として開発したクロノロジカル・データ分析新手法であるバックグラウンダーである。もうひとつは、エージェント・ベースの社会現象シミュレーションに関する基本ソフトウェアの評価検討で、特にVSLAMとSWARMに注目した。この作業は山影、田中、服部、原田、並木が担当し、服部が所属する構造計画研究所の研究員の協力を得て進めた。従来の共同研究ではマッキントッシュを主体に開発を進めてきたが、CD-ROM化された既存データベースなどの利用を図るため、本研究ではWindows系のコンピュータも同時並列的に使用することにした。 また、シミュレーシ4ン言語を用いて開発するモデルとして、ゲーム理論の実験的手法を検討することにした。今年度は2×2ゲームや囚人のジレンマの既存研究のサーベイを開始した。本格的検討は、山影と田中を中心に服部の協力を得て来年度以降に行うことにした。 さらに本研究で開発されるシミュレーション・ソフトウェアの実用性を試験するために必要な国際関係及び政治経済データの整備を開始した。当面はモデル分析のための小規模のデータベースの構築をめざす。この作業は浦野、野中が担当して進められた。
|
-
[Publications] 並木 誠: "高度医療機器配置に関するシミュレーション分析" 高度医療機器の評価に関する研究. 1-32 (1998)
-
[Publications] 山影 進: "ASEAN資料集成" 財団法人日本国際問題研究所, CD-ROM1枚 (1999)
-
[Publications] 浦野起央(編・訳): "国際新秩序構想資料集" 北樹出版, 555 (1998)