1998 Fiscal Year Annual Research Report
インターネット時代における量子化学文献データベースシステムの開発
Project/Area Number |
10554033
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
藪下 聡 慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (50210315)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青柳 睦 分子科学研究所, 電子計算機センター, 助教授 (00260026)
古賀 伸明 名古屋大学, 情報文化学部, 教授 (80186650)
橋本 健朗 東京都立大学, 教養部, 助教授 (40202254)
山辺 信一 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (00109117)
細矢 治夫 お茶の水女子大学, 理学部, 教授 (10017204)
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Keywords | 文献データベース / データベース / 量子化学 / 非経験的分子軌道 / QCLDB / インターネット / WWW / リレーショナルデータベース |
Research Abstract |
本研究では、量子化学の非経験的分子軌道の波動関数を記載している論文の文献データベース(Quantum Chemistry Literature Data Base.以下QCLDBと略す)システムの最近の問題点を調べあげ、その解決をはかるため、様々の検討を行った。特に、 1. これまでのテープによる配布に替わる手段として、QCLDBのホームページを作成し、利用者がインターネットを使って、そのホームページ上で検索作業が行える様なシステムの構築準備を行った。 2. 特にデータ検索プログラムを収録件数が数十万程度まで扱える新規のものに置き換えるため、市販のリレーショナルデータベース(RDB)ソフトを、我々のシステムに組み込むことを検討した。 3. 分子研計算機センターと東京都立大学計算機センターでQCLDBシステムをインターネットにのせるために、数種類のシステムを作成した(WWW-QCLDB)。そしてその結果を一般に公開し、WWW上でデータ検索するための試験運用を行った。特に前者では、この1年弱の間に、世界中から約800以上の人が、3000回以上ログインし、1万回以上の検索をしている。インターネットの今後増々の普及により、このようなサービスの正式運用が非常に望まれている様子が伺える。 4. 研究組織全員が、8月下旬に岡崎市分子科学研究所に集合し、97年発行の論文データの集計作業を行った。また9月、愛媛大学において開催された分子構造総合討論会において、次年度分も含めた詳細な研究内容について検討した。またデータ収集・査読者用の講習会を開き、さらに収集・査読者用の詳細なマニュアルを作成し、これもホームページにのせて公開した。
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[Publications] Eiji Sanoyama: "Spin-orbit CI Study on Multiplet Terms of Trivalent Lanthanide Cations" Journal of Molecular Structure(THEOCHEM). 451. 189-204 (1998)
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[Publications] H.Matsuzawa: "Quantum Chemistry Literature Data Base,Supplement 17,Bibliography of Ab Initio Calculations for 1997" Journal of Molecular Structure(THEOCHEM). (in press).
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[Publications] Satoshi Yabushita: "Potential Energy Curves of ICl and Non-adiabatic Interactions Studied by the Spin-orbit CI Method" Journal of Molecular Structure(THEOCHEM). (in press).