1998 Fiscal Year Annual Research Report
超高輝度白色パルス光による皮膚内部の分光断層映像法の研究
Project/Area Number |
10555017
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
伊東 一良 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80113520)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小西 毅 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (90283720)
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Keywords | 超短光パルス / 白色コンティニュアム光 / 自己位相変調 / アレイ化 / 空間コヒーレンス / 分光学的断層像 / 低コヒーレンス干渉法 / 皮膚 |
Research Abstract |
本研究では,白色コンティニュアム光を安定に発生させる方法を開発し,これを利用して人体の皮膚内部の分光学的断層像を再生する方法の可能性を実証することを目的としている.本年度は,1)光ファイバサーボ方式による白色コンティニュアム光の安定化,2)他の安定化方法の検討,3)分光学的断層像の再生,を行う予定であった.以下に本年度に得られた結果(成果)を挙げる. 1. 白色コンティニュアム光の安定化(アレイ光源): チタンサファイアレーザーにより発生・増幅された超短レーザーパルス光を用いて安定な白色コンテイニュアム光を発生させるために,マイクロレンズを用いたアレイ光源の発生を試み,これに成功した.300μm間隔,直径約10μm,約100個の光源を同時に発生させるここができた.ひとつの光源の波長600nm付近の輝度を同温度の黒体に換算すると約1万度の黒体に匹敵することが分かった. 2. アレイ光源間の空間コヒーレンスを計測し,非常に高い空間コヒーレンスを確認した.この結果は,学会誌に発表予定である. 3. 既存のマイケルソン干渉計をプリスムを用いたスペクトル分散方式の共焦点結像型に改良し,光源には安定な白色コンテイニュアムアレイ光源のひとつを用いて,分散方式の共焦点結像型マイケルソン干渉計の実験と評価を行い,層状媒質を用いて主に空間分解能,スペクトル分解能,信号対雑音比の評価を行った.この成果もすでに投稿中である. 4. 以上の研究の準備段階の研究成果は,研究発表の項にリストしている.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Kazuyoshi Itoh: "Coherence-based spectrotomography" Proceedings of OII'98. 9,Supp.233-235 (1998)
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[Publications] 伊東一良: "コヒーレンス分光トモグラフィーとコンフォーカルアレイ干渉計" 第21回光波センシング技術研究会講演論文集. 7-12 (1998)
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[Publications] Wataru Watanabe: "Coherence spectrotomography of layered medium with white-light continuum" Optical Review. 6・1. 71-76 (1999)
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[Publications] Wataru Watanabe: "Coherent array of white-light continuum generated by microlens array" Optical Review. 6・3. (1999)
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[Publications] 渡辺 歴: "連続スペクトル白色光源を用いた干渉分光トモグラフィー" 光学. 28・3. (1999)
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[Publications] 伊東一良: "応用物理用語辞典(仮称)(分担執筆)" オーム社,