1998 Fiscal Year Annual Research Report
微小部X線応力測定に基づく金属基複合材料の複合材料の疲労損傷検出システムの開発
Project/Area Number |
10555028
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
秋庭 義明 名古屋大学, 工学研究科, 助教授 (00212431)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安達 修平 ヤマハ発動機(株), 技術本部, 研究員
片山 忠二 (株)マックサイエンス, 副社長(研究職), 研究員
田中 拓 名古屋大学, 工学研究科, 助手 (80236629)
田中 啓介 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (80026244)
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Keywords | 金属基複合材料 / 疲労 / 残留応力 / X線応力測定 / メゾメカニックス / 破壊力学 |
Research Abstract |
1. 比較的長い疲労き裂の伝ぱ速度は,同一の応力拡大係数範囲で比較すると,強化粒子の含有率が多いほど低速である. 2. 同一の粒子含有率では,粒子径が大きくなるほど,下限界近傍での伝ぱ速度が小さくなる.強化粒子径が大きい複合材料では,粒子割れが顕著である. 3. き裂開口応力拡大係数は,同一の最大応力拡大係数で比較すると,粒子含有率の多い材料ほど大きくなる.また,粒子径が大きいほどき裂開口応力拡大係数は大きくなる. 4. 疲労き裂伝ぱ速度は有効応力拡大係数範囲とヤング率との比をパラメータとすると,材料によらず一価関係にある.ただし,粒子割れが観察された粒子径の大きな複合材料は,やや加速側に位置する.また,き裂先端開口変位範囲もき裂伝ぱ速度を整理する良いパラメータとなる. 6. 下限界応力拡大係数は粒子含有量とともに増加する.これはき裂閉口の増大が主な原因であり,粗さと良い相関が認められた.
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[Publications] Yoshiaki Akiniwa: "Fatigue Crack Propagation and Threshold in SiC Particulate Reinforced Aluminum Alloy" Proc.Inter.Conf.Asian-Australasian for Composite Materials. 722-1-722-4 (1998)
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[Publications] 秋庭 義明: "SiC粒子強化アルミニウム合金における切欠き材の疲労強度評価" 日本機械学会東海支部 第47期総会講演会. 71-72 (1998)
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[Publications] 田中 啓介: "複合材料におけるミクロ応力とマクロ応力" 第34回X線材料強度に関するシンポジウム 講演論文集. 129-134 (1998)