1999 Fiscal Year Annual Research Report
硬質多孔性炭素材料RBセラミックスの開発とそのトライボロジー特性の評価
Project/Area Number |
10555046
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
堀切川 一男 山形大学, 工学部, 助教授 (60173605)
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Keywords | RBセラミックス / 米ぬか / フェノール樹脂 / 摩擦 / 摩耗 |
Research Abstract |
研究の目的 本研究の目的は,脱脂した米ぬかにフェノール樹脂を混ぜ成形・加工した後,無酸素雰囲気中で炭化焼成するという方法によって,新しい硬質多孔性炭素材料「RBセラミックス」を開発し,基本的トライボロジー特性を体系的に解明することにより,RBセラミックスの摺動部材としての応用の可能性を明らかにすることである. 平成11年度は,軸受への応用の可能性を探るために大気中無潤滑及び水中の環境下,幅広い荷重・速度条件下でRBセラミックスの摩擦実験を行い,摩擦係数,比摩耗量等のトライボロジー特性を体系的に解明した.得られた主な結果は,以下の通りである. (1)焼成温度900℃のRBセラミックスは,大気中無潤滑,水中いづれの環境下においても,摩擦係数0.1〜0.15の極めて低い良好な値を示す. (2)焼成温度900℃のRBセラミックスは,幅広い摩擦条件下で,比摩耗量10^<-8>mm^2/N以下の極めて低い値を示し,耐摩耗性に優れている. (3)RBセラミックスをスライダーの摺動体に用いて,世界初の完全無潤滑タイプの直動すべり軸受を開発し,低摩擦,低騒音の優れた特性を有することを明らかにした.
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