1999 Fiscal Year Annual Research Report
セルフパワード・アクティブ制御による防振装置の試作研究
Project/Area Number |
10555072
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
須田 義大 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (80183052)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中代 重幸 千葉工業大学, 機械工学科, 講師 (60272514)
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Keywords | 制振装置 / アクティブ制御 / アクチュエータ / 振動制御 / ダンパ / エネルギ回生 / ロバスト制御 / 防振 |
Research Abstract |
本年度は,セルフパワード・アクティブ制御の性能をより厳密に検討するために,新たな実験装置を作成した.2自由度の振動系をモデルとした実験装置であり,下部質量に加振器(直流モータ)を通じて力外乱を与えるものである.また,2つの系の質量および非減衰固有振動数は一致している.上部質量と下部質量が一致する点と力外乱モデルである点が昨年度(10年度)の実験装置と異なるところである,また,各質量はリニアガイドによって1次元方向にしか動けないように固定されており,測定精度の向上を果たしている.アクチュエータとエネルギ回生ダンパには,コンデンサが接続されており,リレースイッチで回路を切り替えることにより,回生(コンデンサの充電)と消費(コンデンサからの放電)を行う.アクチュエータ出力の制御は,コンピュータによってリアルタイムに抵抗値を替えることが可能な可変抵抗器を使用して行う.セルフパワード・アクティブ制御の成立可能性は,直流モータの端子を短絡した時に出す抵抗力から求めた等価減衰係数と呼ぶモータ固有の値と,スカイフック制御のフィードバックゲイン,外乱のパワースペクトル密度から予想することが可能である.様々な条件で,セルフパワード・アクティブ制御を行ったところ,回生量が多いと予想される条件では,セルフパワード・アクティブ制御が実現でき,回生量が少ない条件では,セルフパワード・アクティブ制御が実現できないことがわかった.本年度の研究により,セルフパワード・アクティブ制御が実現可能であることを,理論と実験により示すことができた.
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[Publications] 中野公彦,須田義大,中代重幸: "ロバスト安定性を考慮したセルフパワード・アクティブ振動制御"日本機械学会論文集(C)編. 65・633. 1801-1807 (1999)
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[Publications] 中野公彦,須田義大,中代重幸,小池裕二: "舶用減揺装置のセルフパワード・アクティブ制御"日本機械学会論文集(C). 65・640. 4685-4691 (1999)
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[Publications] 中野公彦,須田義大,中代重幸: "セルフパワード・アクティブ振動制御のエネルギ収支"機械力学・計測制御(D&D'99)講演論文集(Vol.B). 99-7. 31-34 (1999)
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[Publications] 中野公彦,須田義大,中代重幸: "セルフパワード・アクティブ振動制御の船舶減揺装置への応用"機械力学・計測制御(D&D'99)講演論文集(Vol.B). 99-7. 35-38 (1999)
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[Publications] 中野公彦,須田義大,中代重幸: "セルフパワード・アクティブ制御の大型車サスペンションへの応用"自動車技術会学術講演会前刷集. 23,99. 1-4 (1999)
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[Publications] Kimihiko Nakano 他4名: "Self-powered Active Vibration Control Applied to a Truck Cab Suspension"Proc.of JSAE Review. 20・4. 511-516 (1999)