1998 Fiscal Year Annual Research Report
大偏心を有する高性能外ケーブル式PC構造物の開発及び設計手法の作成
Project/Area Number |
10555147
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
睦好 宏史 埼玉大学, 工学部, 教授 (60134334)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濱田 譲 ドーピー建設工業, 技術センター, 副主任研究員
渡辺 宗樹 三井建設, 土木本部, 部長代理
牧 剛史 埼玉大学, 工学部, 助手 (60292645)
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Keywords | 外ケーブルPC / 大偏心 / プレストレストコンクリート |
Research Abstract |
本研究は、外ケーブル式PC構造物において、1)外ケーブルの高強度を有効に活かすために,外ケーブルをデビエータ部で定着し,任意の大きさの終局時ケーブル張力増分量が設定できる新しい外ケーブルPC部材を開発する、2)外ケーブルを断面の外(大偏心)に配置したPC連続梁の曲げ性状を実験および解析により明らかにし,各スパンに載荷される荷重比の大きさを考慮した合理的な曲げ耐力設計式を開発する、3)上で開発した高性能外ケーブル式PCと大偏心外ケーブル組み合わせた新しいPC構造を開発することである。 本年度は、デビエータ部で外ケーブルを定着した場合のPC部材の力学的性状を明らかにするために,全外ケーブルPC梁部材を製作し,載荷実験を行った。この場合,デビエータの数及び間隔を実験要因とした。載荷実験では,各種要因がPC部材の力学的性状(ケーブルの張力増分,耐力など)に及ぼす影響を明らかにするとともに,これらの性状を解析的にも明らかにした。この結果、スパンが長いPC桁では、外ケーブルをデビエータ部で定着することによって、ケーブルの高強度を有効に使用することができ、曲げ耐力の向上が確認された。 また、大偏心を有する外ケーブルPC連続梁を製作し載荷実験を行った。この結果、偏心量が大きくなると,外ケーブルの高強度を有効に使うことができると共に、自重を減らすことも可能となり、経済性、合理性を兼ね備えたPC橋梁であることが明らかとなった。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Aravinthan,T.and Mutsuyoshi,H.: "Flexural Behavior of Externally Prestressed Beams with Large Eccentricities." Pro of the JCI.001.20. 673-678 (1998)
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[Publications] Aravinthan,T.and Mutsuyoshi,H.: "Flexural Strength and Puctility of PC Beams with Extermal Prestressing" The 6th FASE C. 001.2. 805-810 (1998)