1998 Fiscal Year Annual Research Report
飛砂による居住環境障害の実態把握と産業廃棄物を利用した地表面粗度調整型防止対策
Project/Area Number |
10555205
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Research Institution | Niigata Institute of Technology |
Principal Investigator |
持田 灯 新潟工科大学, 工学部, 助教授 (00183658)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 正男 水澤化学工業(株), 中条工場生産技術部, 次長(研究職)
青木 泰伸 地域振興整備公団, 新潟中条開発所, 事業課長(研究職)
富永 禎秀 新潟工科大学, 工学部, 助手 (00278079)
清水 敬二 新潟工科大学, 工学部, 教授 (50143813)
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Keywords | 飛砂 / 環境障害 / 防止対策 / 産業廃棄物 / 地表面粗度 |
Research Abstract |
(1) 沿岸部の飛砂の実態調査 ・海岸線砂浜、沿岸部の砂地における飛砂の現状を、本予算により購入した超音波風速計により風速・風向の測定を行った。また飛砂量に関する現場実測を行った。 (2) 飛砂に関する風洞実験 ・風速と飛砂量、砂の粒径等との関係を風洞実験により検討した。また地形による風速の分布と飛砂量の関係を明らかにするため、実測地域の地形を再現した模型を用いて、風洞実験を行った。 (3) CFDによる飛砂メカニズムの解明 ・CFDの技術を利用して、地表面の粗度と風速・気温の分布の関係を明らかにした。すなわち周辺の地形や建物を含んだ局地気象シミュレーションモデルにより風向・風速を予測し、地形因子や気象因子と飛砂発生頻度の関係を調べた。 (4) 飛砂防止工法の最適化 ・上記の風洞実験、CFD解析の結果をもとに、本飛砂防止工法で散布する土塊の粒径、散布密度、散布位置の最適化を行うための基礎資料を得た。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 持田灯・村上周三・Sangjin KIM・大岡龍三: "数値気候モデルによる都市温暖化とこれに伴う風系変化のメカニズムの解析" 日本風工学会誌. 75. 55-60 (1998)
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[Publications] 持田灯・村上周三・Sangjin KIM・大岡龍三: "粗度長の相違による緑地の気温低減効果の変化" 日本流体力学会誌. 17巻別冊. 283-284 (1998)
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[Publications] 持田灯・村上周三・金相王進・大岡龍三: "数値気候モデルによる関東地方の都市気候の研究 粗度長の相違による緑地の気温低減効果の変化" 日本建築学会 学術講演梗概集. D-2. 917-918 (1998)
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[Publications] 富永禎秀・持田灯・清水敬二・青木泰伸 他: "産業廃棄物からなる土壌改良材を利用した飛砂防止対策の開発" 新潟工科大学紀要. 3号. 89-96 (1998)