1999 Fiscal Year Annual Research Report
都市環境シミュレ-タ-を用いた住民参加型都市計画手法の教育・実践プログラム開発
Project/Area Number |
10555208
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
後藤 春彦 早稲田大学, 理工学部, 教授 (70170462)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
早田 宰 早稲田大学, 社会学部, 助教授 (80264597)
卯月 盛夫 早稲田大学, 理工学総合研究センター, 研究員 (30578472)
佐藤 滋 早稲田大学, 理工学部, 教授 (60139516)
三宅 諭 早稲田大学, 理工学総合研究センター, 助手 (60308260)
有賀 隆 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (60303658)
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Keywords | 対話型シミュレーション / デザインゲーム / 合意形成 / 住民参加型まちづくり / 参加手法 / 都市計画職能教育 / まちづくり過程 / 市街地環境形成 |
Research Abstract |
本年度の研究成果は以下の3点である。 (1)映像を媒体とするコミュニケーションツールの開発(対話型シミュレーションの充実) まず、江戸時代より伝わる「起こし絵図」に着想を得て、昨年報告した都市景観模型より簡易なツールとして「街並み起こし絵図」を開発した。次に、街並み起こし絵図と小型CCDカメラによる景観シミュレーション映像の評価特性の把握と、映像を媒体とするコミュニケーションツールとしての有用性の検証を行った。さらに、街並み起こし絵図を用いたワークショップを実施し、映像を媒体とした対話型シミュレーション手法を構築した。 (2)視覚的認識によるデザインゲームの開発(デザインゲームの開発) 旧街道沿いの町をケーススタディとして、一般住民が模型と小型CCDカメラによる映像を通して環境を視覚的に認識することにより、生活像をイメージしながら具体的空間像を作成する「建替えデザインゲーム」の開発を行った。その結果、「建替えデザインゲーム」は地区レベルでの合意形成手法として(1)建替えのシミュレート、(2)目標空間像の設定、に関して具体的かつ効果的に討議することができることを検証した。 (3)都市計画実験プログラムの開発 都市計画職能教育への本システムの応用を目指して昨年開発した教育プログラムの改良を行った。具体的には現行の都市計画規制のもとで想定されるまちづくりの過程と都市環境の形成過程をシミュレートし、その評価をもとに新たなまちの将来像の提案を行う都市計画実験プログラムを開発した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 志村 秀明 他7名: "視覚的環境認識による「建替えデザインゲ-ム」の開発"日本建築学会技術報告集. 第9号. 219-222 (1999)
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[Publications] 三宅 論 他1名: "映像を媒体とするコミュニケ-ションツ-ルとしての「街並み起こし絵図」の開発とのその有用性の検証-景観イメ-ジの合意形成手法に関する研究 その2-"日本建築学会計画系論文集. 第526号. 223-230 (1999)