1998 Fiscal Year Annual Research Report
新規ビフィズス菌特異的増殖因子の生産とそれを利用したプロバイオティクスの開発
Project/Area Number |
10555286
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
谷口 正之 新潟大学, 工学部, 教授 (00163634)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北条 研一 明治乳業, 中央研究所, 研究員
金子 勉 明治乳業, 中央研究所, 課長
田中 孝明 富山大学, 工学部, 助教授 (00217043)
飯田 高三 富山大学, 工学部, 助教授 (00281006)
星野 一宏 富山大学, 工学部, 助教授 (20222276)
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Keywords | ビフィズス菌 / プロバイオティクス / プロピオン酸菌 / 増殖因子 / バイオリアクター |
Research Abstract |
本研究では、新規に発見したBGSの効率的生産およびその増殖因子を利用したビフィズス薗の実用的な大量生産技術を開発することについて検討し,本年度は以下の結果を得た。 1. ビフィズス菌特異的増殖因子(BGS)の効率的生産 (1) ホモ乳酸菌とプロピオン酸菌の混合培養によって,ラクトースを炭素源としてBGSを生産する方法を開発した。 (2) 膜濾過型培養にオンライン乳酸コントローラを装備したBGSの連続生産システムを開発し,生菌数とBGSの生産性に対するa)乳酸濃度レベル,b)菌体濃度,c)供給乳酸濃度,d)培地の流入・流出速度,e)供給ポンプの制御方式などの影響について部分的に明らかにした。 (3) プロピオン酸菌を各種担体に固定化し、BGSの生産について検討した結果,回分培養において遊離菌体を用いた場合とほぼ同じBGS生産性を得ることできた。 2. ビフィズス菌の効率的生産法の開発 (1) BGSを含むプロピオン酸菌培養上澄液添加培地を用いて,ビフィズス菌を培養し,その増殖促進効果を明らかにした。また,ビフィズス菌培地にプロピオン酸菌培養上澄液を流加しながら,ビフィズス菌を培養した結果,上澄液を添加しない場合に比べてビフィズス菌を多く生産できた。 (2) 2台のファーメンターと2本の精密濾過膜モジュールを組み合わせた膜濾過型バイオリアクターを開発し,その液混合特性を解析した。
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