1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10555333
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小濱 泰昭 東北大学, 流体科学研究所, 教授 (60006202)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡部 英夫 東北大学, 流体科学研究所, 助手 (10006190)
大林 茂 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (80183028)
福西 祐 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (60189967)
井小萩 利明 東北大学, 流体科学研究所, 教授 (90091652)
中橋 和博 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00207854)
|
Keywords | 次世代航空機 / 抵抗軽減技術 / フライトテスト / 遷移点計測 / 境界層制御 |
Research Abstract |
最終目標は還移点の計測と予測法の開発ではあるが、現在、超音速風洞低騒音化のための測定と還移メカニズム(音の受容性など)の解明を行っている。その結果以下の点が実績として得られている。 (1) 超音速風洞を低騒音化するにはノズルでの境界層が層流であることが必須であるが、現在のものは全て乱流である。その原因としては、ノズル内は加速流であるため安定かつ再層流化しているとものと考えられていたノズル凹面部境界層がはく離、もしくは還移しているらしいことが判明した。今後この現象をより詳しく解明しノズル形状、表面状態やレイノルズ数等の影響を調べる予定である。 (2)後退翼境界層内に自然成長する二種類の進行波撹乱について、その発生点付近に人工的に制御された周波数の撹乱を導入し、その流れ場への影響について詳細な測定を行った結果、やはり自然状態で支配的であった高い周波数の進行波撹乱の成長が著しく、乱流還移をけん引するメカニズムが判明した。しかし後退翼境界層においては、低周波撹乱で乱流還移をけん引するシナリオの可能性は有り得る。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] Yasuaki Kohama: "WIND TUNNEL STUDY OF THE NEW CONCEPT LOW-EMISSION HIGH-SPEED GROUND TRANSPORT SYSTEM" Proc.4^<TH> KSME-JSME FLUID ENGINEERING CONFERENCE,. 169-172 (1998)
-
[Publications] 小栗 英美: "平板境界層における繊維粗面を用いた乱流遷移の制御" 日本機械学会論文集 (B編). 64・625. 2942-2949 (1998)
-
[Publications] 小濱 泰昭: "空力浮上形輸送システムの空力特性とその安定性に関する研究" 日本航空宇宙学会論文集. 47・541. 79-87 (1999)
-
[Publications] D.Sharov: "Hybrid Prismatic/Tetrahedral Grid Generation for Viscous Flow Applications" AIAA Journal. 36・3. 157-162 (1998)
-
[Publications] Shinichi Takahashi: "Inverse Optimization of Transonic Wing Design Using Multiobjective Genetic Algorithms" Inverse Problems in Engineering. 6. 317-330 (1998)
-
[Publications] 高橋 誠: "超高速スーパーキャビテーション翼形の非定常力に及ぼす音響照射の影響" ターボ機械. 26・6. 332-338 (1998)