1998 Fiscal Year Annual Research Report
マルチグリッド法による高精度船体構造ズーミング手法の研究
Project/Area Number |
10555337
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鈴木 克幸 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (10235939)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
閔 勝載 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (60301123)
大坪 英臣 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20011132)
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Keywords | マルチグリッド法 / 重合メッシュ法 / ズーミング法 / グローバル要素 / 有限要素法 / 船体構造 |
Research Abstract |
船体に寿命予測し船舶の安全性に評価を加えるために、グロ〜バル解析とロ〜カル解析を同時に行なうマルチグリッド法をズ〜ミング法に適用することによって詳細部の応力状態を精度よく解析する手法を開発することに研究の主眼を置いた。大規模な構造物の解析にはグロ〜バル・ロ〜カル解析が用いられる。特に船体の解析にはズ〜ミング法と呼ばれる解析手法が用いられてきた。この方法には、ロ〜カルメッシュに与える境界条件として変位と加重の二つがある。このどちらの方法も、実際には存在しない境界条件を与えなければならなかったり、グロ〜バルメッシュの解析結果に大きく左右されてしまうなどの欠点がある。ここでは、ズ〜ミング法の問題点を指摘しより正確に詳細解析を行なう方法として重合メッシュ法を適用し、それらの精度について検討を行なった。その結果、重合メッシュ法はグロ〜バル要素が粗い時のような条件の整わない場合でも、良い精度の解が得られた。一方、ズ〜ミング法はグロ〜バルメッシュの切り方に大きく左右されるため、条件が悪い場合には重合メッシュ法に比較し精度の高い解が得られないことが解った。 船体構造のような大規模な構造にたいして有限要素解析を行なう場合、全体を一様に細かく要素分割を行なうのは現実的ではない。そこで構造全体を比較的粗いメッシュに分割し全体挙動を解析すると共に、詳細な挙動を知りたい部分に関しては細かいメッシュに分割したモデルを作成し、詳細解析を行なった。重合メッシュ有限要素法を用い、応力集中が起こるような問題に対して解析を実施し、従来のズ〜ミング法から得られる解に比較検討を加え良好な解が得られる事が判明した。(40字×17、5=700字)
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Research Products
(2 results)