2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10555343
|
Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
中武 一明 九州大学, 大学院・工学研究院, 教授 (70037761)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉島 正裕 (株)西日本流体技研, 研究開発部長
右近 良孝 運輸省, 船舶技術研究所・推進性能部, 研究室長
安東 潤 九州大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (60211710)
吉武 朗 九州大学, 大学院・工学研究院, 助手 (10264087)
日夏 宗彦 運輸省, 船舶技術研究所・推進性能部, 研究室長
|
Keywords | 船 / 前方翼車 / 推進性能改良 |
Research Abstract |
平成12年度の研究実績は次の通りである。 1.直径24cmの8枚翼の左まわり前方翼車を4コ(平板翼車F60、F65および一定ピッチ翼車C60、C65)作成して、回流水槽において前方翼車の単独性能およびプロペラMP.261(直径24.08cm)との干渉実験を行った。結果は翼車とプロペラが逆方向に回転するものであったため、翼車をつけると性能は悪くなった。 2.空洞水槽において、F65とC60および右まわりプロペラ2コMP.105、261および左まわりプロペラMP.262との干渉試験を行った。その結果、逆方向に回るF65+MP.105、F65+MP.261では、前方翼車なしの時と比べて性能は悪くなったが、同方向に回るC60+MP.262では、ほとんど悪くならなかった。キャビテーションの発生は、前方翼車をつけるとかなり減少するのが確認された。 3.同方向に回るC60+MP.262を大型模型船(長さ6m)につけて、自航試験を行い、3種のプロペラ性能を用いて、推進性能を解析し、2船速において前方翼車による推進性能の改良が確認された。 4.直径10cmの平板翼車を6コ作り、Wigley船型を用いて自航試験を行い、プロペラと同方向に回る8翼の翼車によって、推進効率が改良されるのを確かめた。 5.4に対応する理論計算プログラムを作成し、前方翼車付船の干渉メカニズムを明らかした。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 中武一明,安東潤 他: "簡便なパネル法によるプロペラ上方の変動圧力計算"西部造船会会報. 99. 13-22 (2000)
-
[Publications] 右近良孝 他: "船体表面からの空気吹出しによる船尾変動圧力の低減"西部造船会会報. 99. 33-42 (2000)
-
[Publications] 片岡克巳 他: "Wave-Locking Catamaranの抵抗と引き波について"西部造船会会報. 99. 43-54 (2000)
-
[Publications] 右近良孝 他: "SCP理論設計法の実機プロペラへの応用"西部造船会会報. 100. 133-143 (2000)
-
[Publications] 安東潤,中武一明 他: "簡便なパネル法による2次元非定常シートキャビテーションの計算"西部造船会会報. 100. 157-169 (2000)
-
[Publications] 中武一明,安東潤 他: "Pressure Fluctuation on Finite Flat Plate above Wing in Sinusoidal Gust"Proc.of 23rd Symposium on Naval Hydrodynamics. 23. 63-72 (2000)