2000 Fiscal Year Annual Research Report
震災復旧したため池の統合的耐震性評価とその成果の教育への応用
Project/Area Number |
10556052
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
内田 一徳 神戸大学, 農学部, 教授 (80111946)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木全 卓 大阪府立大学, 大学院・農学生命科学研究科, 講師 (60254439)
島田 清 東京農工大学, 農学部, 教授 (20123234)
田中 勉 神戸大学, 農学部, 助教授 (20144602)
坂上 敏彦 川崎地質(株), 関西支社神戸支社技術部, 土質担当課長(研究職)
鳥居 剛 (株)建設企画コンサルタント大阪事務所, 土質技術部長(研究職)
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Keywords | ため池 / 耐震性評価 / 地震 / 三軸試験 / 動的変形特性 / 動的応答解析 / 数値解析 / ディジタルビデオ |
Research Abstract |
1.平成10年度にサンプリングした3つのため池試料のうち、大堤防池と二六池の試料を用いて、土の分類試験および静的・非排水繰返し三軸紙面を行った。土の分類試験では、土粒子の密度試験、粒度分布試験、コンシステンシー試験などを行い、土の分類特性を明らかにした。三軸試験では、独自開発した応力制御・ヒズミ制御両用の静的・繰返し三軸装置を用いた。試験の制御・データ収集にはVisualBASICにより独自開発したプログラムを用いた。このプログラムの一部をステップ式の動的変形特性試験用に修正した。繰返し動的変形試験の結果、10^<-3>〜2×10^<-2>におけるひずみ振幅に対するせん断弾性係数比G/G_0・減衰比hの関係が得られた。特に、大堤防池の試料に関しては、Seed-Idriss(1970)の粘土に関する試験結果とほぼ一致することが判明した。二六池の試料に関する結果も、大堤防池の動的変形特性に近い結果を示した。なお、G_0に関しては、平成10年度に実施した原位置PS検層試験結果を用いた。 2.上記の供試体は、ほぼ最適含水比で締固めたものを用いたが、二重負圧法を用いることによって、粘性土の締固め供試体でも0.96以上のB値が得られることがわかった。 3.動的応答解析プログラムとして、Ghaboussiらが開発したLASSIIIおよびこれを改良したプログラムを昨年度購入したAlphaCPUワークステーション用に移植した。さらに、3次元弾塑性FEM解析プログラムを開発中である。解析結果をカラー表示するためのポストポロセッサの導入も現在検討中である。 4.パソコンによるディジタルビデオのキャプチャー・編集システムを整備し、平成10年度の原位置試験の解説付き教育ビデオを現在作成中である。
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