2000 Fiscal Year Annual Research Report
治療者-患者との協業の推進に関する研究〜作業機能自己評価を中心として〜
Project/Area Number |
10557042
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
山田 孝 京都大学, 医療技術短期大学部, 教授 (70158202)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 良和 秋田大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (20232241)
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Keywords | Collabotation協業 / 作業療法Occupational Therapy / 人間作業モデル(MOHO) / 作業に関する自己評価OSA / クライエント中心の実践Client-centered Practice / 作業遂行歴面接II OPHI II |
Research Abstract |
平成12年度には,3年間に渡る研究の最終年度として,データ収集者会議を京都大学医療技術短期大学部において開催し,データ収集協力者によって収集された事例の検討会を開催した.本研究において翻訳した「作業機能自己評価」の改訂版である「作業に関する自己評価(OSA)」を用いて,協業によって評価を実施し,協業によって治療計画を進めた事例と,この評価法を用いずに協業を進めた事例について検討した.その結果,特にOSAという評価法を用いなくとも,協業という考え方が明確になっていれば協業を進めることができることが明らかになった.しかし同時に,セラピスト主体の評価だけでは協業を進めることが困難であることも明らかになった.つまり,協業を推進するには,対象者本人の視点を捕らえようとする何らかの働きかけが必要であるということである.一般的には,こうした働きかけは面接による.本研究では「作業遂行歴面接改訂版OPHI-II」の翻訳版を用いた事例も示された.面接のほかには,OSAのようなチェックリストをつけてもらってからの話し合いによる.OSAなどの評価法を用いることは,セラピストの視点を患者に開示することに繋がり,それだけ協業ということか明確になるという利点があった.また,こうした評価法の利用は,作業療法学生に早期から協業という事柄を教育する上で役立つことも示された. なお,検討会で検討した事例を最終報告書にまとめるとともに,関連学会および機関誌に投稿中である.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 山田孝: "作業療法における協業とクライエント中心の実践"秋田作業療法学研究. 7. 22-29 (1999)
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[Publications] 小松ひろみ,石井良和,山田孝: "退院ニードをもつ患者に対するアプローチの検討-実用的スキルの指導と作業に関する自己評価による協業を通して-"第10回日本作業行動研究会 口頭発表 作業行動研究掲載予定. 7(印刷中). (2001)
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[Publications] 山田孝,石井良和: "「作業に関する自己評価」により,友人との死別体験を引きずっていることが明らかになった高齢障害者に対する援助"第10回日本作業行動研究会 口頭発表 作業行動研究掲載予定. 7(印刷中). (2001)
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[Publications] 野藤弘幸,山田孝: "協業により作業役割を獲得した一症例"第10回日本作業行動研究会 口頭発表 作業行動研究掲載予定. 7(印刷中). (2001)
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[Publications] 鈴木新吾,高田千里子,山田孝,石井良和: "OT参加により行動に変化が見られた精神分裂病患者の検討-作業に関する自己評価を中心として-"第10回日本作業行動研究会 口頭発表 作業行動研究掲載予. 7(印刷中). (2001)
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[Publications] 山田孝,小松香織: "作業遂行歴面接による質的評価-訪問作業療法事例の生活物語から学ぶもの-"第35回日本作業療法学会(口頭発表)作業療法. 20(特別号)(印刷中). (2001)