2000 Fiscal Year Annual Research Report
椎間板変性の抑制に関する基礎的研究(椎間板髄核再挿入法を用いて)
Project/Area Number |
10557135
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Research Institution | TOKAI UNIVERSITY |
Principal Investigator |
持田 譲治 東海大学, 医学部, 助教授 (50174347)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大熊 正彦 東海大学, 医学部, 助手 (10317787)
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Keywords | 椎間板変性 / 髄核 / 再挿入術 |
Research Abstract |
人椎間板においても同一固体内及び同種間で、髄核細胞が線維輪細胞の活性を亢進させることをcoculture法を用いたin vitroの検索にて示してきた。この結果を受け、東海大学倫理委員会の審査を経て、同一固体間、及び同種間の変性椎間板に対する髄核、あるいは髄核細胞の再挿入術の実施が承認された。現在までに実施された症例の1パターンを示すと、椎間板変性性の腰痛であることを椎間板造影や誘発試験にて確定診断後、同一個体内他椎間板部位の比較的母髄核部に近い髄核を少量採取摘出し、自家考案の酵素処理後、髄核再挿入キットを用いて再挿入した。術後、6から18か月時に、超伝導1.5テスラMRI装置を用いて撮像を計画した。T12/L1からL5/S1に及ぶ椎間板の信号強度をTURD開発のmicronalyzing system(SGscan)を用いて測定、比較検討予定である。立体画像分析の最終測定は未発表であるが、すでに測定が終了した6か月時の結果では、髄核再挿入変性椎間板の信号強度は再挿入前に比べ増強していた(p<0.01)。人椎間板In vitroで示された結果や、変性椎間板動物実験モデル動物のin vitro, in vivoで示された髄核の椎間板変性抑制作用と同様の傾向が、人変性椎間板においても示されてきている。
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