1998 Fiscal Year Annual Research Report
分子種に特異的なインヒビンの迅速アッセイ法の開発と臨床応用
Project/Area Number |
10557146
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
伊吹 令人 群馬大学, 医学部, 教授 (40008256)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
眞下 郁男 (株)エスアールエル, 研究検査部, 担当次長
長谷川 喜久 北里大学, 獣医畜産学部, 教授 (40092001)
安藤 一道 群馬大学, 医学部, 講師 (20232093)
水沼 英樹 群馬大学, 医学部, 助教授 (10125875)
安部 由美子 群馬大学, 医学部, 助手 (70261857)
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Keywords | インヒビン / アッセイ / 臨床応用 |
Research Abstract |
IR-inhiibinについてはtracerとbufferの改良により感度を下げずに、スタートより40hrsで結果を得られており、抗体の固相化と化学発光システムにより更にアッセイ時間を短縮することを計画中である。また、臨床応用上重要なアッセイの標準化に関してはInternational Standard for Porcine Inhibinに対してcalibrateされた現在のstandardをInternational Standard for lnhibin, Human Recommbinantに対してcalibrateすることを進めているところである。様々な病態の不妊症患者の治療経過に伴うIR-inhiibinを測定し、OHSSや流産の早期診断にはinhibin Aやinhibin Bより有用であるという知見を得た。Native inhibin Aに関しては、アッセイ時間は16hrsであり、臨床検体の採取を行っており、次年度に測定予定である。Native inhibin Aのアッセイに用いている抗体は比較的安定であるため、抗体の固相化と化学発光システムの導入による更なる迅速化の検討が可能と考える。また、現在はsatandardとして、ヒト卵胞液より精製したinhibin AをInternational Standard for Porcine Inhibinに対してcalibrateしたものを用いているが、これについても、International Standard for Inhibin, Human Recommbinantに対してcalibrateし、アッセイの標準化を図る予定である。InhibinBに関しては、本年度の研究では目的に適う標識抗体を得ることができなかった。 次年度、継続して検討の予定である。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 安部 由美子 他: "インヒビン,アクチビン,フォリスタチン" 生殖内分泌分科会 NEWSLETTER. No.3. 12-13 (1998)
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[Publications] 安部 由美子 他: "妊娠とアクチビン,インヒビン" Hormone Frontier in Gynecology. 5・1. 63-71 (1998)
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[Publications] 高取 修 他: "直接法による血中エストロン測定法の検討" 核医学技術. 18・1. 3-8 (1998)
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[Publications] Andoh-K et al: "A comparative study of fixed-dose,step-down,and low-dose step-up regimens of human menopausal gonadotropin for patients with polycystic ovary syndrome." Fertil-Steril. Nov;70(5). 840-846 (1998)
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[Publications] Iizuka-M et al: "Chemical assay of iron in ovarian cysts:a new diagnostic method to evaluate endometriotic cysts." Gynecol-Obstet-Invest.46(1). 58-60 (1998)
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[Publications] Liu-X et al: "Effects of growth hormone,activin,and fallistatin on the development of preantral follicle from immature female mice." Endocrinology. May;139(5). 2342-2347 (1998)
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[Publications] 安部 由美子 他: "インヒビン、アクチビン、フォリスタチン(新女性医学大系 12 排卵と月経)" 武谷雄二総編集 岡村均担当編集 中山書店(東京), 401(p.107-124) (1998)
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[Publications] 安部 由美子 他: "インヒビン,アクチビン,フォリスタチン(産婦人科の世界 第50巻冬季増刊号 卵巣-機能と病態生理)" 吉村泰典編集企画 飯塚理八他編集 医学の世界社, 68-76 (1998)