1999 Fiscal Year Annual Research Report
ディジタル補聴器の最適なフィッティング・供給システムの開発
Project/Area Number |
10557151
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Research Institution | TOHOKU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
高坂 知節 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80004646)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川瀬 哲明 東北大学, 医学部・附属病院, 講師 (50169728)
鈴木 陽一 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (20143034)
川添 良幸 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (30091672)
佐竹 充章 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (80215756)
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Keywords | 遠隔医療 / デジタル補聴器 / フィッティング / テレビ会議システム / ISDN |
Research Abstract |
コンピュター上で管理する既存のデジタル補聴器フィッティングシステムソフトとNTTのフェニックステレビ会議システムを用いたリモートフィッティングシステムを試作し、その有用性を明らかにした。 (結果) (1)CLAIDHA式補聴器:本補聴器のフィッティングシステムは、測定結果のファイルと補聴器プログラミング用のファイルが各患者ごとに別個になっているためファイルの送受信が容易に行なえた。通常、補聴器のフィッティングでは、患者自身の感想や補聴効果を基に細かく再調整を繰り返す必要があるが、ファイルの送受信の繰り返しとテレビ会議システムを利用した患者との直接的な面接で効果的に実施できた。 (2)その他のデジタル補聴器(OTICON社、パナソニック社製など):それ以外のデジタル補聴器のフィッティングシステムは、患者データすべてを一元的に管理するようになっており、上記のようなファイルの送受信によるリモートフィッティングでは、患者数の増加に伴い物理的に限界があることが判明した。その為、これらの補聴器に対しては、患者が実際に受信している診療所のコンピュータを遠隔操作することにより、リモートフィッティングを実施した。 (3)これまで、18例の通信実験を行った。フィッティングの結果、患者の満足できる特性が設定しえたものをフィッティング成功例とすると、全体で成功例6例、断念例12例あったが、フィッティングの成功率には施設間で大きな差があった。データのやりとりなどハード的な面で特に問題点はなかったが、通常1対1で直接フィッティングを施行する場合に比較して、補聴特性に対する問題点の引き出しと、それに対する微調整のやりとりに時間がかかることがあった。
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Research Products
(1 results)