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1998 Fiscal Year Annual Research Report

歯肉結合型インプラント開発の基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 10557161
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Research InstitutionTokyo Dental College

Principal Investigator

阿部 伸一  東京歯科大学, 歯学部, 講師 (40256300)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 井出 吉信  東京歯科大学, 歯学部, 教授 (20103377)
渡邊 弘樹  東京歯科大学, 歯学部, 講師 (00158651)
上松 博子  東京歯科大学, 歯学部, 講師 (10085821)
Keywordsインプラント / PVAスポンジ / 歯根膜細胞 / 培養 / 歯肉接触面
Research Abstract

歯科用インプラント材は、生体不活性である金属や、高分子有機材料から、ハイドロキシアパタイト、生体活性ガラス、結晶化ガラスなどの生体活性材料の開発が進み、問題点を多く克服した。すなわち、インプラント体を骨組織中に埋植すると線雄性組織に被包されることなく、骨と直接結合するようになり、その臨床的意義は飛躍的に向上した。しかしながら、次に訪れた問題点は、骨の上部、すなわち、インプラント上部構造物と、歯肉の結合である。この点に関して、いくつかの試みがみられるが、いずれの場合も完全な結合状態は得られておらず、プラークコントロールと、口腔内の恒常性に頼らざるをえないのが現状である。そこで我々の計画した研究は、インプラント体上部構造物と歯肉の完全な結合を誘導し、ポケットからのプラークの侵入を防ぎ、ひいては、骨とインプラント体の結合も保護していくと思われる、歯肉結合型インプラントの開発を目的とした。この研究を計画する際に、まずこれまでのインプラント体の歯肉接触面に用いられる、形状、材料に対して、全くこれまでと違う発想で取り組むことにした。我々は、PVAスポンジを歯肉接触面に応用し、一次手術で生体に埋め込んだ後、十分にスポンジ内部に歯肉からの線維が侵入し、結合してから、二次手術をするということを試みようと計画した。初年度は、このPVAスポンジについて吸水性のものと、非吸収性のものを作成した。また、in vitroの実験として、スポンジ上での歯根膜様細胞の培養を試みた。毒性試験などの結果から、細胞為害性はないことが確認されたものの、細胞増殖はPVAスポンジ周囲の培養皿上と比較し、遅いことがわかった。さらに細胞がスポンジ内部に侵入していく様子をSEMにて捕らえることに成功した。このことから、PVAスポンジは3年目以降に計画している動物実験において、有効ではないかと考えられた。

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Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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