1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10557161
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
阿部 伸一 東京歯科大学, 歯学部, 助教授 (40256300)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井出 吉信 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (20103377)
渡辺 弘樹 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (00158651)
上松 博子 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (10085821)
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Keywords | PVAスポンジ / インプラント / オトガイ神経 / 下顎管 / 骨梁 |
Research Abstract |
本年度までに以下の3点について研究成果がでたので報告する。 1.PVAスポンジの歯肉接触面への応用の可能性 PVAスポンジを実験動物の損傷部に埋め込み、生体の反応を観察した。このPVAスポンジは生体親和性に優れており、吸水性があり、各種薬剤を染み込ませることもできる。今回は筋組織に埋入し、筋の再生過程を観察したが、組織内でPVAスポンジ異物排除されることなく存在し、筋線維の侵入により、筋の機能が回復した(業績欄:Application of PVA sponge as a biomaterial -Implantation of PVA sponge into masseter muscle-)。現在、口腔領域への実験的検索を進めている。 2.オトガイ神経の走行に関する研究 我々は、最終的な目的である歯肉結合型インプラントの開発を目指しているが、材料の開発と併せてインプラント施術の際に重要となってくる上、下顎骨の構造、また周囲軟組織、そして神経、血管の解剖学的検索を行っている。その中で、下顎における重要な神経であるオトガイ神経について検索を行った。特に下顎骨は歯牙喪失後、大きくその形態を変えるため、下顎骨の変化と併せて神経の走行形態を検索したところ、オトガイ神経の3本の枝のうち下顎骨に沿うパターンを持つものは、吸収した骨の上縁近くを沿う場合があり、インプラント施術の際に注意が必要であることがわかった(業績欄:オトガイ神経の走行形態に関する研究)。現在、上下顎骨の血管網についても詳細に検討している。 3.下顎管の歯牙喪失後の構造変化 インプラント治療の際には顎骨の構造、特に歯牙喪失後の顎骨の構造変化を理解しなければならない。下顎骨は歯牙喪失後、骨の外形ばかりでなく骨の内部構造も変化している。その中で不明な点の多かった下顎骨について、位置、周囲骨梁構造、管壁の構造変化などの検索を行った(業績欄:歯牙喪失による下顎管の位置、構造及びその周囲骨梁構造の変化)。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 阿部 伸一: "Application of PVA sponge as a biomaterial -Implantation of PVA sponge into masseter muscle-"Dentistry in Japan. (in press). (2000)
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[Publications] 小杉 憲吾: "オトガイ神経の走行形態に関する解剖学的研究-シリコン含浸標本を用いた三次元的観察-"歯科基礎誌. 42・1. 67-78 (2000)
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[Publications] 市川 敬一: "歯牙喪失による下顎管の位置、構造及びその周囲骨梁構造の変化"インプラント学会誌. 11. 477-491 (1998)