1998 Fiscal Year Annual Research Report
光硬化型グラスアイオノマーセメントの専用プライマーの改良に関する研究
Project/Area Number |
10557179
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
小野瀬 英雄 日本大学, 歯学部, 教授 (70059426)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広田 一男 (株)ジーシー, 研究所, 所長
金丸 壽良 日本大学, 歯学部, 助手 (30277454)
安藤 進 日本大学, 歯学部, 講師 (40120365)
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Keywords | 専用プライマー / 象牙質接着強さ / 光硬化型グラスアイオノマーセメント / 接着耐久性試験 |
Research Abstract |
光硬化型グラスアイオノマーセメントのさらなる歯質接着性の安定と向上をはかるために開発された専用プライマーを製品管理面から検討をするために接着性能,操作性能,品質安定性能の観点から検討を行い,専用プライマーを製品の改良化することを目的としている。 検討1として,光硬化型グラスアイオノマーセメントの象牙質接着性に効果のあった専用プライマーの基本組成成分のうちから溶媒の種類とその含有率を変えたアセトン含有セルフエッチングプライマー(以後,SP)試作し,接着性能を象牙質に対する接着強さの測定と接着耐久性の測定を行い評価した。その結果, SPによる接着強さは,対照としたdentin conditioner,cavity conditionerに比較して向上する成績を示した。そして,それらの接着強さは,アセトン含有量に影響される結果を示した。すなわち,アセトン含有量の少ないSPでは接着耐久性試験としたサーマルストレス回数の増加に伴い接着強さの低下しアセトン含有率の多いSPのそれより減少する傾向を示し,製品安定性に優れることが判明した。 検討2として専用プライマーの処方を改良することを目的として,機能性モノマーとして4METAを採用し,モノマー浸透剤としてHEMAとしたプライマーを試作した。両者の組成率を変更し光硬化型グラスアイオノマーセメントの歯質接着性能を検討した。その結果,10% 4META,35%HEMAの組成率の試作プライマーで象牙質接着強さに優れる成績を示した。 検討1については,平成10年度秋期第32回日本歯科理工学会学術講演会,1998年10月,新潟で発表した。
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