1998 Fiscal Year Annual Research Report
細胞分裂関連遺伝子を標的とした歯周病アンチセンス療法の開発
Project/Area Number |
10557199
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
竹原 直道 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (00038879)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山岸 純一 大日本製薬, 主任研究員
和地 正明 東京工業大学, 生命理工学部, 助教授 (90192822)
秋房 住郎 九州歯科大学, 歯学部, 助手 (40295861)
安細 敏弘 九州歯科大学, 歯学部, 助教授 (80244789)
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Keywords | ペプチドグリカン / 歯周病 / P.gingivalis / cell division |
Research Abstract |
ペプチドグリカンは細菌の細胞壁の基礎構造をなす独特な化学組成と分子構造をもったヘテロポリマーであり、細菌の生命の維持に深く関わっていることが知られている。我々はPorphyromonas gingivalis(以下p.g)のぺプチドグリカン合成過程に重要な酵素の一つであるmurC遺伝子の構造と機能を明らかにした。この領域は大腸菌におけるmra領域(murein synthesis clustera)に相当することが明らかになった。これまでにこの領域に属す遺伝子群に関する報告は、大腸菌や枯草菌におけるものだけであり、p.gといった口腔内細菌に関する研究は認められない。現在までにp.gのmurC遺伝子の下流に存在する遺伝子のクローニングを行い、2つのORFがそれぞれ大腸菌のFtsQおよびFtsAに対して高いホモロジー(16%および33%)を示すことがわかった。また大腸菌FtsAでは、5つの保存モチーフを持つことが知られているが、p.g FtsAにおいても、同様のモチーフを確認することができた。さらにp.g FtsAについて性質を調べたところ、大腸菌においてp.g ftsA遺伝子を過剰発現させると、filamnentationを起こし、cellgrowthが阻害されることが位相差顕微鏡レベルで観察された。次にftsA遺伝子の一部をプローブとしてクローニングを進めたところftsA遺伝子の下流に大腸菌ftsZと高いホモロジーを示すORFの存在することがわかった。ORF領域をPCRにて増幅し、蛋白の発現を行った結果、約50kDa蛋白の発現が確認された。さらにP.gingivalis FtsZは、大腸菌FtsZと異なるタイプのGTPase活性を有することがわかった。すなわち、1)Na^+やK^+によって活性が阻害されること、2)Mg^<2+>非存在下でも活性を有すること、3)GTPaseと同程度のATPase活性を有すること、などが明らかとなった。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Ansai,T et al.: "A murC gene in Porphyromonas gingivalis" Microbiology. 141. 2047-2052 (1995)
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[Publications] Ansai,T.et al.: "Interaction between a minimal protein serine/threonine phosphatase and phosphopeptide substrate sequence" J.Biol.Chem.271. 24401-24407 (1996)
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[Publications] Murata,T.,Ansai,T.et al.: "Extracts of Prevotella intermedia and Actinobacillus actinomycetemcomitans inhibit alkaline phosphatase..." Oral Diseases. 3. 106-112 (1997)
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[Publications] Ansai,T.et al.: "Purification and characterization of alkaline phosphatase containing phosphotyrosyl phosphatase activity from..." FEBS Lett.428. 157-160 (1998)