1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10557238
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
赤林 朗 東京大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (70221710)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森下 直貴 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (70200409)
中尾 久子 山口県立大学, 看護学部, 助教授 (80164127)
大林 雅之 山口大学, 医学部, 教授 (50176989)
甲斐 一郎 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30126023)
家永 登 北里大学, 医学部, 講師 (30265706)
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Keywords | 症例集 / ケースブック / 生命倫理 / 医療倫理 / バイオエシックス / 医の倫理 / 医学教育 / ホームページ |
Research Abstract |
本研究の目的は、日本における医療倫理の代表的な症例を集め、それらを医療倫理学症例集として提示することである。今年度も計2回の合同研究班会議が開催された。それ以外は電子メール、UMIN上に開設した本研究班専用のホームページ(http://square.umin.ac.jp/case)および各地域での共同研究者らの会合により研究が進められた。 本年度は、作年度の基礎的な検討を基に、1)症例記載方法の決定、2)具体的な症例、トピックスの決定、3)班員以外の医療従事者に対する症例の提示依頼・症例収集、を行った。先ず、症例記載方法であるが、欧米圏のケースブックの長所・短所をふまえた上で、全体の構成を4部にわけ、初級練習問題編、応用編(複雑な事例)、日本の代表的事例編、付録(用語集)とした。初級編では、問題点が明瞭に理解でき、論点を整理しやすいものを、実例や架空の状況設定から約20例ほど選んだ。この部分は、本書が教育現場で用いられることに配慮したもので、症例の分析後、医療倫理に関する基本的な概念・キーワードについて簡潔に解説を加えるとおいう形式をとる。次の応用編では、実例に基づく様々な問題点を含む複雑な具体的事例を提示し、それらに2〜3名の者がコメントを加えるという形式をとる予定である。ここで、日本に特有な現場での問題点を取り上げたいと思っている。さらに時間があれば、資料的な役割をもたせる意味で、日本の代表的(歴史的)事例について簡単に記述し、最後に用語集を付録とする。 既に、共同研究者が関連する病院の医療従事者などから、実際の医療現場で遭遇した倫理的問題点を持つ症例を相当数収集した。これらを整理し、コメントを加える作業を行う予定である。来年度は、最終年度となるため、これまでの研究成果を基に、最終的に具体的に1冊の本を出版すべく、整理・検討して行く予定である。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 大林雅之: "医療における哲学の役割-Bioethicsをめぐって"科学哲学. 32(2). 15-23 (1999)
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[Publications] 白浜雅司: "インフォームドコンセント"医療ビックバンの基礎知識. 52-57 (1999)
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[Publications] 白浜雅司: "臨床倫理の基本"JIM(医学書院). (印刷中).
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[Publications] 中尾久子: "生命倫理学教育への取り組み"山口県立大学看護学部紀要. 3. 69-76 (1999)
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[Publications] 家永 登: "死体腎提供における術前措置についてのC委員会見解"北里大学医学部 病院倫理委員会ニュース. 19(11). 1-6 (1999)
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[Publications] 赤林 朗 ら: "ストレス社会と「生命倫理」"現代のエスプリ「現代的ストレスの課題と対応」. 別冊. 249-260 (1999)
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[Publications] 森下直貴: "窓社"死の選択-いのちの現場から考える. 263 (1999)
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[Publications] 森下直貴(共訳): "フオックス・スウエイジー著 臓器交換社会"青木書店. 432 (1999)