1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10558001
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
櫻井 伸二 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 助教授 (20144173)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 浩司 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 助教授 (50193321)
池上 康男 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 教授 (60092988)
矢部 京之助 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 教授 (50090410)
近藤 孝晴 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 教授 (20135388)
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Keywords | 歩行 / 転倒 / トレッドミル / 不整地 / 床支力 |
Research Abstract |
昨年度は、「不整地歩行シミュレータ」として、平地、上り坂および下り坂にとどまらず、右足下がり、左足下がりなどの側方への傾斜面や凸凹の歩行面上の不整地歩行をシミュレートすることが可能なシステムを従来のトレッドミルを利用して製作した。今年度はこのシミュレータの有効性を検証するため、まず一般成人男性について、各種路面における歩行を行なわせ、運動学的および運動力学的な測定を行った。行なった測定は、筋電図の記録(大腿四頭筋、大腿二頭筋、前脛骨筋、腓腹筋)、今年度購入した足圧分析システムによるキック力の測定、および、3次元ビデオ解析法による下肢関節の角度変化の計測である。 その結果、左右への傾斜がある場合には平地の場合に比べ両脚ともにおいて大腿二頭筋の持続的な放電が認められること、上り坂の場合ほどかかとに比べつま先部の荷重が顕著になること、上り坂で横に傾いた路面の場合には遊脚期における膝関節角度の最大屈曲角が上側の脚でより大きいことなどが明らかになった。これらの結果を国際学会で発表した。 研究実施の最終年度に当たる来年度は各年齢層の被験者を対象として比較研究し、高齢者の歩行の特徴を明らかにし、その転倒の原因について考察する予定である。
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Research Products
(1 results)