1999 Fiscal Year Annual Research Report
教員養成大学に必要な情報教育環境と情報に関する体系的カリキュラムの開発
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10558022
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
東原 義訓 信州大学, 教育学部, 助教授 (90143172)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤森 裕治 信州大学, 教育学部, 助教授 (00313817)
渡部 かなえ 信州大学, 教育学部, 助教授 (50262358)
榊原 保志 信州大学, 教育学部, 助教授 (90273060)
森山 潤 信州大学, 教育学部, 助教授 (40303482)
池田 京子 信州大学, 教育学部, 助教授 (60283222)
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Keywords | 情報教育 / 情報環境 / 教員養成 / カリキュラム開発 |
Research Abstract |
今年度の研究は、昨年度の成果に基づき、無線LAN携帯コンピュータによる学習システムの構築と情報教育カリキュラムの開発と実施が主たる内容である。したがって、新たな知見としてまとめられるのは次年度であるため、ここでは実施した内容を述べる。 1 情報教育環境モデルの具現化とカリキュラムの開発 携帯可能なB5サイズのノートパソコンによる無線LAN学習環境を実際に構築して次の事柄を実施した。 (1) 体育におけるマット運動を指導するマルチメディア教材を開発し、実際に小学校の体育館での授業を実施し、その効果に関する評価を行った。開発から、授業の実施、評価にいたる記録をとり、「教育学部におけるマルチメディア教材開発とその利用」に関するカリキュラムを作成した。 (2)携帯ノートパソコンをネットワークに接続する実習を通して、サーバへのユーザ登録、セキュリティ、IPアドレスの設定など、「校内情報管理者」育成のためのカリキュラムを開発した。2ヶ月の授業によって、ほぼ課題を達成できるようになることが確かめられた。 2 教科に対応した情報教育カリキュラムの開発 保健体育教育、国語教育、音楽教育分野の情報カリキュラムを開発し、実施した。また、大学院生を対象とする教育工学の授業における情報教育関係の学習課題と成果を中間報告書としてまとめた。 3 総合的な学習の時間に対応する情報教育のための基礎資料の収集 児童・生徒が実施している研究の発表の方法やアドバイスの方法、評価手法、情報環境等に関する資料の収集を行った。次年度は、これを情報教育カリキュラムに反映させる。
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[Publications] 近藤 基、東原 義訓: "コンピュータ利用記録システムの開発と学生のコンピュータ利用傾向の分析"実践センター研究発表大会論文集. 第4号. 1-2 (1999)
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[Publications] 東原 義訓、土井 進: "情報手段の活用による教育実習の改善"信州大学教育学部教育実践研究指導センター紀要. 第7号. 217-226 (1999)
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[Publications] 山川 能史、東原 義訓: "情報教育における学習課題と指導方略"信州大学教育学部教育実践研究指導センター紀要. 第7号. 301-310 (1999)
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[Publications] 山本 秀樹、東原 義訓: "マット運動におけるマルチメディアを効果的に活用したCAI教材の設計"信州大学教育学部教育実践研究指導センター紀要. 第7号. 321-330 (1999)
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[Publications] 榊原 保志、東原 義訓: "CDROM気象庁年報を用いた規則性を調べる理科学習の試み"日本気象学会中部支部第16回支部研究会講演要旨集. (1999)