2000 Fiscal Year Annual Research Report
システムオンチップアーキテクチャによるA-NETマルチコンピュータの研究開発
Project/Area Number |
10558039
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
馬場 敬信 宇都宮大学, 工学部, 教授 (70092616)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 茂夫 宇都宮大学, 工学部, 教授 (00143529)
大津 金光 宇都宮大学, 工学部, 助手 (00292574)
吉永 努 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 助教授 (60210738)
福永 泰 日立製作所, 日立研究所・情報制御第一研究部, 部長
木村 康則 富士通研究所, マルチメディアシステム研究所・アーキテクチャ研究部, 部長
中田 登志之 日本電気, C&Cメディア研究所・高性能コンピューティングテクノロジーグループ, 研究部長
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Keywords | システムオンチップ / 投機実行 / マルチスレッド処理 / ネットワークルータ / 並列処理 / 計算機システム構成 |
Research Abstract |
今年度の研究成果として大きく分けて(1)投機的マルチスレッド処理を行なうプロセッサ、(2)各プロセッサ間を接続するネットワークルータ、(3)システムオンチッププロセッサを用いて並列計算機システムを構築する際の全体の構成、の3つが挙げられる。 (1)投機的マルチスレッド処理を行なうプロセッサ 将来の汎用マイクロプロセッサアーキテクチャとして最も有望と考えられているマルチスッド処理方式のうち、特にプログラムの制御フローに沿った複数パス投機処理を行なうものに関して、単純なベンチマークプログラムを用いてのシミュレーション評価を継続して行なった。 (2)各プロセッサ間を接続するネットワークルータ 接続形態が2Dメッシュおよびトーラス型のネットワークにおいて部分的に適応制御を行なうデッドロック回復可能なルータをハードウェア記述言語で記述し、論理合成を行なった結果を用いたシミュレーションによるコストパフォーマンスの評価を継続して行なった。さらに、論理合成結果から得られるタイミングパラメータを反映したソフトウェア機能シミュレーションを併用することにより、ベンチマークプログラムを用いた評価を行なった。 (3)システムオンチップ技術を用いた並列計算機システム システムオンチップ化技術の発展に伴い、将来の並列計算機のノードプロセッサはシステムオンチップ化されていくものと考えられる。その際、並列計算機システム全体としての性能が最大になるノードプロセッサの構成に関する評価が必要となる。本年度は、1チップ上に集積可能なトランジスタをプロセッサコア、キャッシュ用SRAM、オンチップ主記憶DRAMのそれぞれへの割り当て率を変化させた場合の全体としての性能の変化を、シミュレーションにより初期的評価を行なった。
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[Publications] 堀田真貴,林匡哉,中村さゆり,吉永努,大津金光,馬場敬信: "適応ルータにおける最適な仮想チャネル数に関する考察"並列処理シンポジウム(JSPP 2000). 189-196 (2000)
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[Publications] T.Yoshinaga,M.Hayashi,M.Horita,S.Nakamura,K.Ootsu,and T.Baba: "Recover-x : An Adaptive Router with Limited Escape Channels"Proceedings of the Seventh International Conference on Parallel and Distributed Systems(ICPADS 2000). 272-279 (2000)
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[Publications] N.Kohata,T.Yamaguchi,T.Baba,and H.Hashimoto: "Diversity Oriented Evolutionary Parallel Computation based on Cultural Background and its Application"Proceedings of The Fourth Asian Fuzzy Systems Symposium (AFSS 2000). 27-32 (2000)
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[Publications] T.Yoshinaga,M.Hayashi,M.Horita,S.Nakamura,K.Ootsu,and T.Baba: "Performance Evaluation of the Recover-x Adaptive Router for 2D Torus Networks"Proceedings of World Multiconference on Systemics, Cybernetics and Informatics (SCI 2000). 107-112 (2000)
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[Publications] T.Baba,T.Yoshinaga,Y.Iwamoto,and K.Ootsu: "Design, Implementation and Evaluation of a Parallel Object-Oriented Language A-NETL"Parallel and Distributed Computing Practices(accepted). (2000)
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[Publications] 足立涼子,岩本善行,大津金光,吉永努,馬場敬信: "異なるプラットフォームにおける受信メッセージ予測法の性能評価"情報処理学会 計算機アーキテクチャ研究会資料. 139-13. 73-78 (2000)
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[Publications] 岩本善行,大津金光,吉永努,馬場敬信: "受信メッセージ予測法における予測方式の検討"情報処理学会論文誌. Vol.41,No.9. 2582-2591 (2000)
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[Publications] N.Kohata,T.Yamaguchi,T.Baba,and H.Hashimoto: "Diversity Oriented Evolutionary Parallel Computation on Intelligent Agents"2000 IEEE International Conference on Industrial Electronics, Control and Instrumentation (IECON-2000). 521-526 (2000)