1998 Fiscal Year Annual Research Report
機能に基づく仕様のコンポーネント化を可能とする形式仕様言語の開発
Project/Area Number |
10558043
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Japan Advanced Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
二木 厚吉 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (50251971)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ディアコネスク ラズウ゛ァ 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (30293393)
緒方 和博 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (30272991)
渡部 卓雄 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (20222408)
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Keywords | コンポーネント / 形式仕様言語 / CafeOBJ / モジュールシステム / 代数モデル / UML / 振舞仕様 / 検証 |
Research Abstract |
本年度は,以下のとおり,代数モデルによるUMLの意味論の記述と,代数仕様言語用モジュールシステムの設計・検証を行なった. 1. 代数モデルによるUMLの意味論:UMLのクラス図とCafeOBJの振舞仕様とを対応づけることにより意味を明確にする方法を提案した.この方法ではUMLのクラス図から振舞仕様の指標,振舞仕様からUMLのクラス図を得る事ができる.さらにUMLで記述された仕様に自然言語の説明やstate chartがある場合には,それらを基に振舞仕様の等式を記述することが可能である.システムの動作を記述するUMLの要素(state chart等)を,どのように振舞仕様に対応させるかについては今後の課題である. 本方法は,UMLで記述された仕様に形式仕様を使って厳密な意味を付加するための方法として使える他に,UMLを振舞仕様のユーザインタフェイスとして使うための基礎としても有効である.本方法では,振舞仕様から対応するUMLの完全なクラス図が得られるので,形式仕様の可読性の向上に貢献できると考えられる. 2. 代数仕様言語用のモジュールシステムの設計・検証:代数仕様言語のモジュールシステムのモジュールとしてソフトウェアコンポーネントを効率よく扱うには,効率のよいモジュールシステムが必要である.そこで,代数仕様言語用のモジュールシステムの仕様をCafeOBJで記述し,モジュールシステムのデータ構造をStandard MLの実装を参考に設計するとともに,その仕様をCafeOBJで記述した.前者の仕様を要求仕様,後者を設計仕様と呼ぶ.設計仕様が要求仕様の詳細化であることをCafeOBJを用いて検証した. 以上をもとに,次年度以降では,引続き「代数モデルによるUMLの意味論の記述」および「代数仕様言語用のモジュールシステムの設計・実現」を行ない,目的とする仕様言語の設計を開始する.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 飯田、二木、渡部: "CafeOBJによる分散システムの形式仕様作成法" コンピュータソフトウェア. 15・1. 34-49 (1998)
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[Publications] 飯田、二木: "代数モデルによるUMLの意味論-形式仕様に基づくコンポーネント設計の視覚化を目指して-" ソフトウェア工学の基礎V(レクチャノート/ソフトウェア工学). 20. 151-156 (1998)
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[Publications] 海野、松本、飯田、二木: "振舞仕様に基づくシステムの記述方法" 信学技報. 98・230. 1-8 (1998)
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[Publications] Iida,Futatsugi,Diaconescu: "Component based algebtaic epecification-behaviousal specification for component based software engineering-" Proc.of 7th OOPSLA Workshop on Behavioral Semantics of OOBusiness and System Specifiation. 167-182 (1998)
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[Publications] 五百蔵、緒方、二木: "CafeOBJのモジュールシステムの設計およびCafeOBJによる検証" ソフトウェア工学の基礎V(レクチャノート/ソフトウェア工学). 20. 209-218 (1998)
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[Publications] Ogata,Ioroi,Futatsugi: "Optimixing teim rewriting using discrimination nets with specialization" Proc.of the 1999 ACM Symposium on Appllied Capoting. (1999)