1998 Fiscal Year Annual Research Report
高圧円偏光二色性の測定法の開発とタンパク質二次構造に与える高圧効果
Project/Area Number |
10558097
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
林 力丸 京都大学, 農学研究科, 教授 (90027186)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河井 昭治 テラメックス(株), 開発部, 主任研究員
佐藤 周一 住友電気工業(株), 研究開発本部, 主任
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Keywords | CD / 高圧CD / 高圧力変性 / タンパク質の変性 |
Research Abstract |
高圧分光学のうち、円偏光二色性(CD)のその場観察を行うための耐高圧セルを開発し、これを用いてポリアミノ酸、各種タンパク質・酵素のαヘリックスやβ構造に対する圧力効果を解析し、タンパク質二次構造の形成原理を理解する。そのため、石英光学セル、サファイヤ光学セル、人工合成ダイヤモンド耐高圧セルによるCD測定を行う。 1) 高圧下(400Mpa以下)でのCD測定を行うため、光学窓に石英とサファイヤを用いるセルを組み立て、紫外領域における測定限界の改良と、人工合成ダイヤモンド窓による光学セルを作成し、ダイヤモンドに含まれる不純物のCD測実に与える影響を検討した。その結果、近紫外CDの測定が可能なことを明らかにした。 2) ポリアミノ酸の二次構造に与える高圧効果を解析し、ポリグルタミン酸、ポリリジン等のpH変化に対応して形成されるαヘリッ久ス、βシート、ランダム構造の高圧力(100〜500MPa)の下での変化を明らかにした。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Dumoulin,M.: "High Pressure,a Unique Tool for Food Texturization" Food Sci.Technol.Int.Tokyo. 4・2. 99-113 (1998)
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[Publications] Dumoulin,M.: "Textural Properties of Pressure-Induced Gels of Food Proteins Obtained under Different Temperatures Including Subzero" J.Food Sci.63・1. 92-95 (1998)
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[Publications] Hayakawa,K.: "Inactivation Using High-Pressure Generation in Sealed Vessels under Sub-zero Temperature" Appl.Microbiol.Biotechnol. 50. 415-418 (1998)
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[Publications] Hayashi,R.: "High Pressure Food Science,Bioscience and Chemistry" The Royal Sciety of Chemistry, 511 (1998)
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[Publications] Jung,G.: "高圧バイオテクノロジー" さんえい出版, 245 (1998)