1999 Fiscal Year Annual Research Report
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10610018
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
島 岩 金沢大学, 文学部, 助教授 (40115580)
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Keywords | ジュニャーネーシュワル / ジュニャーネーシュワリー / マラーティー / バガヴァット・ギーター / バクティ / ヒンドゥイズム / タントリズム / 中世インド |
Research Abstract |
本年度は、『ジュニャーネーシュワリー』13-18章(全体のほぼ半分以上に相当する4828オーヴィーを含んでいるおり、バクティについて最も詳細に説かれている箇所だという点でも、最も重要な箇所である)のうち、15-16章の解読を行った。その際に、以下の三点の重要性に気づくにいった。 まず一つは、インドの聖者としてのジュニャーナデーヴの姿である。ただし、過去の聖者については直接調査ができないので、二人の現代インドの聖者の姿について調査研究を行った。その成果が、「ゴーエンカーとヴィパッサナー瞑想法」と「サンガラクシタとユーロ・ブディズムの成立」である。 次に第二は、これまでの研究成果の刊行の必要性である。そのため、これまでの和訳研究を整理して。まず、「『ジュニャーネーシュヴァリー』和訳(第一章)」として出版した。この翻訳出版は今後も継続される予定である。 第三は、『ジュニャーネーシュワリー』にたいするタントリズムを影響である。そこで、そのような観点からのジュニャーナデーヴ研究として優れている研究書の書評を行うことにした。その成果が、「書評:Catharina Kiehnle著Jnanadev Studies I-III」である。 さらに、例年通り、パクティ研究会を主催し、バクティ運動の展開のうち『ジュニャーネーシュワリー』以降の北インドにおけるサンスクリット語文献と中古ヒンディー語文献に見られる展開について議論を行った。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 島岩: "ゴーエンカーとヴィパッサナー瞑想法"南アジアの宗教文化における聖と賎との関わりに関する学際的研究. 29-44 (1999)
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[Publications] 島岩: "サンガラクシタとユーロ・ブディズムの成立"南アジアの宗教文化における聖と賎との関わりに関する学際的研究. 基盤B-2. 45-62 (1999)
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[Publications] 島岩: "書評:Catharina Kiehnle著 Jnandev Studies I-III"マハーラーシュトラ. 5. 104-125 (1999)
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[Publications] 島岩: "『ジュニャーネーシュヴァリー』和訳(第一章)"マハーラーシュトラ. 5. 43-72 (1999)
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[Publications] 島岩: "シンポジウム-文明と宗教"比較文明. 15. 137-164 (1999)
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[Publications] 島岩: "「ヒンドゥー教寺院建築の伝統と特質」"季刊 文化遺産. 7. 33-37 (1999)