1998 Fiscal Year Annual Research Report
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10610021
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| Research Institution | Minobusan University |
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Principal Investigator |
寺尾 英智 身延山大学, 仏教学部, 助教授 (50197787)
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| Keywords | 日蓮自筆資料 / 日蓮貴文 / 文書の形態 / 文書の伝来 |
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| Research Abstract |
関東及び京都を中心に所蔵される日蓮自筆資料について、原本1点ごとに調査を実施して調書を作成し、原本のもつ基礎的データの収集をはかった。日蓮自筆資料の所蔵者はほぼ寺院に限られている。そこで、原本の調査は、一部の例外を除いて当該寺院における宝物類の曝涼時期に、集中的に実施した。
日蓮自筆資料の写真版は現在一応集成し出版されているが、原版は昭和初期に撮影されたものであるために、研究に利用する上で多くの不備がある。したがって、本研究における原本調査に当たっては、可能な限り自筆原本の細部に亘る精細な写真を新たに撮影し、基礎資料として収集した。
以上の調査にあわせて、現在に伝わる日蓮自筆資料の形状から、日蓮が執筆した当初の形状を復元するために必要となる、日蓮自筆資料の伝来に関する資料を収集した。
日蓮自筆資料並びに関係資料について基礎的データの収集を行うことができたのは、東京都大田区本門寺、千葉県天津小湊町誕生寺、同茂原市藻原寺、同鴨川市鏡忍寺、神奈川県鎌倉市妙本寺、京都市妙顕寺、同本法寺、同立本寺、同妙蓮寺等である。また、伝来に関する資料については解読を進め、一部について読本を作成した。
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