1998 Fiscal Year Annual Research Report
移動式並列型動物実験システムの開発とそれを用いた行動的及び数理的比較認知研究
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10610067
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
実森 正子 千葉大学, 文学部, 教授 (80127662)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須藤 昇 千葉大学, 文学部, 助教授 (40154611)
宮埜 壽夫 千葉大学, 文学部, 教授 (90200196)
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Keywords | 動物実験 / スキナー箱 / 条件づけ装置 / 比較認知 / 数理解析 / カテゴリー / 刺激同定モデル / 弁別行動 |
Research Abstract |
移動式並列型動物実験システムの開発を行った。本実験システムはドイツで作製されたハト用MMP(multiple,portabIe,and programmable)パネルをモデルとし、新システムの開発にあたっては、動作の信頼性を上げる、モニタ上に画像をコンピュータ制御で提示できるようにする、2キイの同時弁別と1キイの継時弁別の両方で使用可能にして汎用性を高める、などの改良が加えられた。完成したシステムを用いて、離散試行型同時弁別訓練とgo/no-go型継時弁別訓練での弁別獲得過程をハトを被験体として検討した。いずれも、従来の標準的なスキナー箱での同様の実験と比較してはるかに短期間で学習が完成し、本システムの有効性が確かめられた。 本システムを用いて次年度より行う実験研究のために、 情報エントロピーの概念に基づく刺激同定モデルを新たに開発し、既存のモデルとの関係について理論的な検討を行った。その結果、このモデルはShepar-d-LuceのモデルおよびGRT(General Recognition Model)同定モデルを含む統一的なモデルであることが明らかにされた。また、このモデルを動物(ハト)でのカテゴリー弁別実験に適用するためのパイロット実験を行った。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 実森 正子,牧野 浩: "新型ノート用MPP(multistimuluo,portable,and programmable)条件づけパネル" 動物心理学研究. (発表予定).
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[Publications] Miyano Hisao: "Idertification on model based on maximum iformation entropy prirciple." Journal of Mathematcal Psychology. (発表予定).