1998 Fiscal Year Annual Research Report
発達障害児・者のための会話エイドの開発と学校教育および地域社会における実証的研究
Project/Area Number |
10610101
|
Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
伊藤 英夫 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (90134775)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐竹 真次 山形県保健医療短期大学, 教授 (90299800)
|
Keywords | 発達障害児 / コミュニケーション / 会話エイド / VOCA |
Research Abstract |
本年度は、主にモバイルパソコンのための会話エイドのソフトプログラムの開発を行った。使用するモバイルパソコンのキーボードなど余分な装置を切り離すことができ、タッチパネルで入力可能なものを想定し、現在最も汎用性の高いOS、ウインドウズ上でプログラムの開発を行った。開発の基本コンセプトとして、本来、使用する図形シンボルや対応する音声ユーザー(障害児・者本人またはその家族)が自由に入力できる構造のものが望ましいが、この機能はオプション機能と考え、日常生活に必要な単語を最初から網羅するスタイルを考えた。ソフトの開発に当たっては、アメリカWords+社製の、簡易型会話エイド、メッセージメイトを青年期自閉症者に使ってもらい、様々な場面での使用を想定してプログラムに反映させた。その結果、ユーザーの生活地図をもとに、使用場面別のメニューを第1画面とし(学校、買い物、食事、家庭、余暇など)、場面を選択した後コミュニケーションボード画面となるように構成した。各ページ(パソコン画面上のページ)には、ページめくりボタンと音声ボタンを配置し、人物のページ、名詞のページなどその場面に必要なページで構成されるが、そのページの単語に対応している動詞も左上に配置することによって、語連鎖を簡単に表現できるように工夫した。 来年度は、この会話エイドを用いて、研究協力校での実践に入る予定である。
|