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1998 Fiscal Year Annual Research Report

祖父母-孫関係に関する比較文化研究

Research Project

Project/Area Number 10610129
Research InstitutionUniversity of the Ryukyus

Principal Investigator

前原 武子  琉球大学, 教育学部, 教授 (60044939)

Keywords祖父母機能 / 伝統的文化の伝達 / 大学生
Research Abstract

1 研究目的は、祖父母機能を測定する尺度を構成し、孫息子と孫娘が祖父と祖母の機能をどう認知するか検討することであった。
2-1 祖父母機能測定尺度の項目選定にあたっては、予備調査をもとに35項目を用意した.各項目は5点尺度によって評定された。
2-2 被験者である大学生214名(男子93、女子121)から得られた回答が分析された.
3 得られた結果は以下のとおりであった.
・祖父母機能として、安全基地(愛着や心理的受容、家族の絆に関る機能)、伝統文化継承機能、遊び相手機能、語り部機能(昔の生活の様子を伝える)、人生の厳しさや老いることの意味を考えさせてくれるといった人生観・死生観促進機能、社会的知識の伝達機能等が抽出された.
・孫は祖父より祖母に多くの機能を付与した.
・しかし、孫息子は祖父が祖母より戦争の話しをしてくれることを強調し、また孫の性にかかわらず、祖父が祖母より、資産を残してくれたり、職業上の知識・技能を教えてくれたり、スポーツやゲームを一緒に楽しんでくれると評価した.
4 祖父より祖母に多くの機能が付与された結果は先行研究と同じ方向にあるものだが、戦争の話しや伝統文化の継承に関して,特に孫息子が祖父に示した結果は,本研究独自のものである.

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 前原武子(他): "大学生が認知する祖父母役割" 琉球大学教育学部紀要. 54(発表予定). (1999)

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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