1998 Fiscal Year Annual Research Report
高齢化社会における少子化対策に関する研究-女子青年の育児観及び関連する要因-
Project/Area Number |
10610133
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Research Institution | Hiroshima Prefectural Women's University |
Principal Investigator |
猪木 省三 広島女子大学, 生活科学部, 教授 (90127613)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 美紀 広島女子大学, 生活科学部, 助手 (00084137)
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Keywords | 高齢化社会 / 少子化 / 育児観 / ライフスタイル / 性役割意識 |
Research Abstract |
科学研究費交付決定の通知を12月16日に受けたため,実験計画当初の調査項目とした以下4種類の調査は実施できなかった。1育児への積極性について予め同一対象者の中から意見を収集し,分析結果を意見項目とする調査用紙を用いたもの。2性役割意識についてMHF Scale(伊藤,1978)の調査用紙を用いたもの。3対児感情ついて花沢(1977,1991)の測定調査用紙を用いたもの。4母親の養育態度についてEICA(親子関係診断尺度)検査用紙を用いたもの。 そこで文献を収集し先行研究,関連研究についての文献研究を主として行った。又,本研究の基礎的研究として7月に行っていた女子青年のライフスタイルに関する調査の分析を行った。その内容は,以下4種類の質問用紙を用いたものである。1平等主義的性役割意識については,鈴木(1987)のSESRAスケール。2職業意識については若林他(1983)の職業レディネス尺度。3社会態度については加藤他(1987)の社会態度尺度。4平成10年度の厚生白書の報告と比較でき,女性のライフスタイルに関する意識調査としてよく用いられている質問項目。被験者は女子大学1年生192名である。 それらを統計的に分析した結果次のことが分かった。分散分析,平均値の差の検定結果から50〜60代までの職業継続意志の有無はライフスタイルや平等意識に有意な差を生じることが分かった。相関係数から平等主義的性役割態度,職業レディネス,社会態度は相互に関係があることが分かった。因子分析からは主観的・抽象的平等観,客観的・具体的平等観,意欲の3つの因子が抽出された。
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