2000 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者と成人・青年間の相互理解促進のための実験教育プログラム開発
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10610135
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Research Institution | Seirei Christopher University |
Principal Investigator |
寺田 晃 聖隷クリストファー看護大学, 看護学部, 教授 (70030567)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 泉 仙台白百合女子大学, 人間学部, 助教授 (80285676)
松本 真理子 聖隷クリストファー看護大学, 看護学部, 助教授 (80229575)
加藤 邦夫 仙台白百合女子大学, 人間学部, 教授 (90285669)
小池 麻紀 聖隷クリストファー看護大学, 看護学部, 助手 (10319155)
沼山 博 仙台白百合女子大学, 人間学部, 講師 (00285678)
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Keywords | 因子分析的考案 / 国際間比較 / 高齢者認識 / 青年の心理 |
Research Abstract |
2000年度としては、特に日本・韓国・中国(台湾)の3カ国の傾向(青年が高齢者に対しての認識)を、日本発達心理学会・第12回大会に発表し、多くの発達心理学者の関心と質疑を得た。発表者は、寺田および沼山である(その1およびその2)。 本年度(2001年度)は、ドイツ・イギリスの調査を予定(9〜10月ごろ)しており、それらの調査が終われば、全7カ国(日本・中国・韓国・スウェーデン・アメリカ・ドイツ・イギリス)の国際比較(データの因子分析による検討)ができあがり、そこからわが国の青年に対する教育プログラムが完成する(目下に2001年としての調査資金を申請中)。しかし、全7カ国の調査が未終了の現在として、日本・中国・韓国それぞれの直接の応答(因子分析の前の段階のもの)を吟味し、発表したところである。2001年度としては、先般(2001年2月)行ったアメリカの結果(傾向)を日本老年社会科学会(2001年度)に発表し、さらに全7カ国結果の因子分析的比較を2002年3月の日本発達心理学会に発表の予定、段取りとなっている。今年度と次年度の両者の実績をこのように予定しているが2000年度の結果(日本・中国・韓国)では、一般に日本の青年は、高齢者とは"安らぎを求めて、他人の迷惑にならないような生き方をしている"と考え、中国の青年は、高齢者は"知識を求める反面、自己本位な生き方をしている"と考え、韓国の青年は高齢者には"自己中心的な人が多い"と考える傾向が強い。今後は因子分析で全7カ国を明確に位置づけしたいと考える。社会的な見地も含めて考えることとしている。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 寺田晃,沼山博: "高齢者に対する認識に関する国際比較研究I(その1)"日本発達心理学会・第12回大会発表論文集. 213 (2001)
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[Publications] 沼山博,寺田晃: "高齢者に対する認識に関する国際比較研究I(その2)"日本発達心理学会・第12回大会発表論文集. 214 (2001)