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1999 Fiscal Year Annual Research Report

日本語での語彙アプローチによるパーソナリティ特性次元の分析

Research Project

Project/Area Number 10610151
Research InstitutionKonan Women's University

Principal Investigator

辻 平治郎  甲南女子大学, 文学部, 教授 (60098457)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 辻 斉  京都大学, 総合情報メディアセンター, 助手 (50207362)
Keywords性格特性 / 語彙アプローチ / 特性語
Research Abstract

前年度には個人差をあらわす性格特性語を広辞苑から抽出した。しかし、途中で挫折したり、不完全なデータを出したりする研究協力者があったため、本年度はまず、この抽出作業で不完全なところを補ってから、データを集約することにした。その結果、抽出された特性関連語は19,133語となった。ただし、この中には、漢字の違いや濁音の有無など、表記は異なるが同じと見なされるものが相当数含まれていた。また、古語、難語、多義的な語、比楡的な語、あるいは流行語等々が多数含まれていた。
それゆえ、現代の日本社会でほとんど使われないような特殊な語は削除し、なおかつ若者から老人まで、どの世代にも通じる特性語のみを選択する必要がある。そこで第一段階として、抽出された語が日本語を母国語とする普通の大人に「通じるか否か」という基準で、研究協力者全員が19,133語の評定を行なった。しかし、あまりにも語数が多かったのと、類似した語が並んでいて特殊な文脈ができてしまったからだと思われるが、たとえば「自由」という語が通じるか否かクエスチョンというような、評定の適切さに疑いがもたれるものが出てきた。このように、評定者の主観がはいらぬようにと考えた評定法は、望ましい結果を生まなかった。
そこで、あらためて1語1語を検討して、表記を整理統合し、特性語でないと判断されるものは削除あるいは特性語化する作業を開始した。これは4人以上の研究者の合議により進めているが、世代によって言語感覚が異なることを考慮して、20〜50代の年齢の異なる研究者が必ずはいるようにした。この作業は大変な時間と労力を要するので、現在1/3くらいが終わったところである。しかし、インテンシヴに進めているので、来年度中には完成して、研究成果を公表する予定である。こうしてリストされた性格特性語はパーソナリティや対人認知の研究者には不可欠のデータベースとなるだろうと期待している。

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Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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