1998 Fiscal Year Annual Research Report
地方都市における階級・階層構造と地域的・社会的移動の実証的研究
Project/Area Number |
10610166
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
奥村 義雄 富山大学, 教育学部, 教授 (10109100)
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Keywords | 先端産業 / テクノポリス / 工業構造の高度化 / 地域的移動 / 階級・階層構成 / 地域開発 / 職業構成 / 工業団地 |
Research Abstract |
信濃川テクノポリス地域の重層的な地域社会構造の解明を目的として、調査・研究を行ってきた。母都市長岡市と副次母都市三条・燕・柏崎各市を中心に、主に工業統計調査、事業所統計調査、国勢調査および各市町行政資料等の調査報告を整理・分析して、人口構造と人口移動、産業構造と工業構造の高度化等の現状と変化をとらえた。 長岡市の新産業センター、宮下工業団地、工業導入団地、鉄工団地、南部工業団地、雲出工業団地、三条市の大島下郷工業団地、燕市の地場産業、柏崎市の田尻工業団地などを中心に、主要な高度技術開発・利用企業と化学・電気・精密の三工業分野の主要事業所については現地調査を行い、産業集積の状況および先端産業と地場産業の関連をとらえた。 テクノポリス地域26地域のなかでの信濃川テクノポリスの位置づけと特徴を明らかにするために、東京広域経済圏に属する京都宮テクノポリス(母都市、宇都宮市、2市2町、平出・瑞穂野・清原各工業団地における先端技術産業と地場産業の状況を中心に)と、播磨工業地帯の一角をしめて多様な都市集積と産業集積をもっている両播磨テクノポリス(母都市、姫路市、4市1町、西播磨臨海工業地帯、播磨科学公園都市を中心に)について、現地調査と統計資料・行政資料の分析によって、その概要を把握した。 次年度にむけては、信濃川テクノポリスの全体像と国域各市町村間の機能的関連を明らかにすべく全体のまとめを行なうとともに、信濃川テクノポリスの特徴と問題点を明らかにするために、宇都宮テクノポリスと西播磨テクノポリスの補足調査および産業協同で新しいとり組みをしているといわれるイギリスのバース・スウィンドン先端技術都市との比較検討を計画している。
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