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1998 Fiscal Year Annual Research Report

アジアと日本の信頼形成:日本人駐在経験者へのインタビュー調査

Research Project

Project/Area Number 10610188
Research InstitutionChuo University

Principal Investigator

園田 茂人  中央大学, 文学部, 教授 (10206683)

Keywordsアジア / 日系企業 / 日本人ビジネスマン / 経験 / インタビュー / アンケート調査 / 信頼構築
Research Abstract

本年度は、アジアの日系企業に駐在経験を持つ日本人ビジネスマンを対象に、従来から行ってきたインタビュー調査を継続させるとともに、特に駐在時期をずらした場合にどのような経験の違いが見られるかに注目してきた。同時に、従来のインタビュー資料をまとめることによって、地域が違うことによって生じる経験の異同を分析し、「日本人駐在員からみた<アジア>」という論文をまとめたのだが、そこで得られた知見は以下のとおりである。1)アジアのどの地域で駐在をしても、経済発展がめざましく経営環境が流動的であること、学歴によって現地従業員の間で大きな格差が存在していること、特に学卒者が現場での作業を好まないこと、ネポティズムや無責任の存在、強い転職指向など、現地でのマネジメントに困難が存在していることなどを指摘している天で共通の経験が見られた。2)その一方で、日本との近さがマネジメントのむずかしさを生み出している勧告と台湾、市場経済に慣れ親しんでいないためにまず個人の力量を発揮させるべく努力している中国、人間関係によって企業内のモラールのあり方が大きく変わってくるタイ、民族間の公平な扱いをすることに細心の注意を払っているマレーシア、実力登用主義が強く現れているシンガポールなど、国・地域によって日本人駐在員が留意している点に違いが見られた。
今後より詳細なインタビュー調査を進めるために、現在はアジア駐在経験者を対象とした大量アンケート調査を計画している。すでにパイロット調査は実施し、30サンプルほど回収されているが、基本的にアンケートの構造に問題がないことは確認されている。来年度6月をメドにアンケートの回収・分析を行い、地域別・時代別のアジアどの信頼構築の理想と現実を明らかにする予定となっている。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 園田 茂人: "日本人駐在員からみた<アジア>:今後の駐在のための留意点" 『アジアの日系企業における日本人駐在員の意識と行動(論文集)』. 17-31 (1998)

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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