1998 Fiscal Year Annual Research Report
現代社会における四国遍路道を巡る経験と社会・文化的装置の関係に関する研究
Project/Area Number |
10610196
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
長田 攻一 早稲田大学, 文学部, 教授 (10120908)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂田 正顕 早稲田大学, 文学部, 教授 (00063800)
|
Keywords | 道 / 遍路 / お接待 / 巡礼 / CD-ROM / 公開講座 / ホームページ / 社会学 |
Research Abstract |
平成10年度の主要課題は、(1)遍路道沿道住民調査準備、(2)高次の遍路空間複合データシステムの構成、(3)遍路道関連ホームページの試験的開設、であった。(1)については、四国4県における遍路道沿道での地域特性を異にする「お接待」習俗の見られる地域の抽出を行い、各地域のヒアリングおよび資料収集に、4箇所、各計2回、延べ16人が現地に赴いた。現代的および伝統的形態の「お接待」の実態についての貴重な情報を多数得ることができ、来年度の本格的調査の基礎を固めることが出来た。(2)については、遍路道の物理的空間構成、霊場会組織とその活動についての追跡インタビュー調査、1996年度に行った遍路アンケート調査のデータのより詳細な分析を深めることにより、遍路時空を再生産している社会文化的装置の解明に力を注ぎ、一定の成果を得ることが出来た。さらに(3)については、3月末を目途に、専門業者の協力を仰ぎ、インターネットとCD-ROM(1998年度完成)の組み合わせにより、大学の公開講座授業での利用を目指したホームページの試験的開設を行う準備を進めている。
|