1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10610207
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Research Institution | Bukkyo University |
Principal Investigator |
高橋 伸一 佛教大学, 社会学部, 助教授 (80154821)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 秀和 龍谷大学, 社会学部, 助手 (10298739)
田中 マキ子 山口県立大学, 看護学部, 講師 (80227173)
若林 良和 高知大学, 教育学部, 助教授 (10201146)
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Keywords | 生活史 / 炭鉱離職者 / 地域問題 / 生活ネットワーク |
Research Abstract |
本研究は、「エネルギー革命」によって失業・離職を余儀なくされた元炭鉱労働者とその家族の生活歴を調査し、生活の変容過程を総合的に明らかにするとともに、旧産炭地域の諸間題を総合的に捉えようとするものである。 本年の調査研究は、次の3点に整理することがてきる。 1)筑豊・旧炭鉱労働者への面接調査実施(平成11年10月) 2)旧炭鉱労働者・家族へのアンケート調査(郵送法平成12年2月実施) 3)旧産炭地域の現状調査(平成12年3月実施) 調査対象の離職者が、閉山からほぼ35年の年月を経た今日、ほぼ全体の80%の人々は広域移動(移動グループ)を経験し、残りの20%の人々は旧炭鉱地域、その周辺都市にて居住(非移動グループ)している。この両者を生活の安定度、生活満足度、生活ネットワークの構築などの諸側面で比較する作業を現在行なっている。 また、1985年、1988年にも同じ対象者へのアンケート調査を実施しているので、そのデータを再度分析し、経年変化を加える分析作業も並行して進めている。 なお、旧産炭地の現状については、若林氏が「旧産炭地の地域変動と地域振興」(高知大学教育学部研究報告第2部第60号)のタイトルで発表をおこなった。
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