1999 Fiscal Year Annual Research Report
ユニバーサル高等教育段階における大学の魅力の構造に関する研究
Project/Area Number |
10610287
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Research Institution | Kansai University of International Studies |
Principal Investigator |
濱名 篤 関西国際大学, 経営学部, 教授 (90198812)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濱名 陽子 関西国際大学, 短期大学部・コミュニケーション学科, 教授 (60164919)
佐藤 広志 関西国際大学, 経営学部, 講師 (50253125)
広沢 俊宗 関西国際大学, 経営学部, 助教授 (70228831)
山内 乾史 神戸大学, 大学教育研究センター, 助教授 (20240070)
西道 実 関西国際大学, 短期大学部・コミュニケーション学科, 助教授 (50280110)
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Keywords | 高等教育 / ユニバーサル化 / 大学の魅力 / ポスト偏差値体制 / 進学理由 / 教育内容・方法 / ナビゲーション型 / 生活空間 |
Research Abstract |
高等教育のユニバーサル化が進行する中で、"大学の魅力"に対する見方は急速に変化し始めている。 受験産業は、入試の易化傾向によって、従来型の偏差値体制の対象となりつづける選抜型受験生が全体の2〜3割に減少していくことを予想してか、情報内容が偏差値中心から大学の「中身(身につけられる知識・技術・能力、学べる内容)」をより詳細に紹介し、受験生個々人の将来の進路からのナビゲーション型へと変化しつつある。 高校生の状況をみると、1989年当時と比較して、"資格"や"就職"に有利であることを"魅力"と感じる傾向を示し、"教養"や"モラトリアム"を望んで大学進学を考える傾向は弱まっている。ある意味では、従来の専門学校志願層との差は小さくなっている。 大学生が考える"大学の魅力"には、"就職"は現れてくるが、それ以上に「カリキュラム」や「授業」での魅力を期待している。大学に"自由さ"を求める志向性をもつ一方で、学習に対する魅力を欲している学生の状況に比して、現在の個別大学は、教育の「中身」についての満足はほとんど提供できていない。結果的には、偏差値や志望学部・学科についてのSelf Esteemの高い学生の多い大学が、教育の中身と無関係に相対的な満足度が高くなっているのが現状であることが明らかになった。
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Research Products
(10 results)
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[Publications] 濱名 篤: "高等教育の大衆化の進展と大学研究情報の変容"関西国際大学高等教育研究叢書. 第1号. 35-66 (1999)
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[Publications] 佐藤広志: "受験産業が描く大学の魅力"関西国際大学高等教育研究叢書. 第1号. 67-84 (1999)
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[Publications] 西道 実: "ユニバーサル高等教育段階における大学の魅力要因の探索的検討"関西国際大学高等教育研究叢書. 第1号. 85-100 (1999)
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[Publications] 濱名陽子: "大学カタログ・ガイドブックの日米比較(その1)"関西国際大学高等教育研究叢書. 第1号. 101-114 (1999)
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[Publications] 濱名 篤: "学生の教育期待の変容と大学評価"高等教育研究(日本高等教育学会紀要). 第3集. (2000)
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[Publications] 広沢俊宗,西道 実: "大学生からみた大学の魅力-魅力の重要度に関する因子分析-"関西国際大学高等教育研究叢書. 第2号. (2000)
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[Publications] 陳 那森,広沢俊宗: "大学生活と大学の魅力に関する大学生の意識"関西国際大学高等教育研究叢書. (2000)
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[Publications] 山内乾史: "高校生の進路選択の実態(II)"関西国際大学高等教育研究叢書. 第2号. (2000)
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[Publications] 佐藤広志: "高校生の目から見た大学の魅力"関西国際大学高等教育研究叢書. 第2号. (2000)
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[Publications] 濱名陽子: "大学教育に関する保護者の意識"関西国際大学高等教育研究叢書. 第2号. (2000)